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G大阪の開幕戦GKは谷晃生…指揮官は東口順昭との競争を示唆

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GK谷晃生は湘南への3年にわたる期限付き移籍からG大阪へ復帰

[2.18 J1第1節 柏 2-2 G大阪 三協F柏]

 ガンバ大阪の開幕戦の先発メンバーで、焦点のひとつとなっていたのが、守護神にGK東口順昭とGK谷晃生のどちらを起用するかということだった。

 東口はジュニアユース時代にプレーした“古巣”のG大阪に2014年に加入すると、右膝内側半月板を損傷して離脱した昨シーズンの前半を除いてG大阪の正守護神として君臨。36歳のいまなお存在感を放っている。

 一方、中学・高校年代をG大阪の下部組織でプレーしていた谷は、2018年にプロ入りするも出場機会はG大阪U-23(当時)のみに限られ、2020年に湘南へと期限付き移籍を果たす。湘南ではJ1の3シーズンで90試合に出場し、2021年には東京五輪で全6試合に先発した。翌年にはA代表デビューも飾り、2023シーズンより満を持してG大阪への復帰を決意した。

 日本代表経験者が並ぶ、高次元なポジション争いで、開幕節の柏戦で先発したのは谷だった。「レイソルさんを分析したなかでの判断で、空中戦のところが多くなると思ったので、今回は谷を使いました」とダニエル・ポヤトス監督は起用意図を明かした。「ただ」と谷にスタメンが確約されたわけではないと指揮官は続ける。

「谷を初戦で使ったからといって、今後、谷が全部プレーしていくという意味合いはまったくなくて。東口はすばらしいGKで、僕自身彼に惚れきっている。それぐらいいい選手だと思っています」(ポヤトス監督)

 その指揮官の意図をくむかのように、谷本人にも確固たる地位を築いたという認識はないという。

「牙城を崩したっていう感覚はないんですけど、信頼して使ってもらったので、いいパフォーマンスをしたいなと思って試合に臨みました」(谷)

 G大阪の選手としては“J1デビュー戦”。22歳の守護神が新たな一歩を踏み出した。

(取材・文 奥山典幸)
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