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指揮官「誰よりも早くクラブハウスに来ていた」積み重ねた準備の先に…山形GK長谷川洸がプロ6年目のデビューで大仕事

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デビューを果たしたGK長谷川洸

[4.22 J2第11節 東京V 1-2 山形 味スタ]

 積み重ねた努力がついに実を結んだ。モンテディオ山形のGK長谷川洸は22日に敵地で行われたJ2第11節・東京ヴェルディ戦(○2-1)で、27歳にしてプロデビュー。攻守で存在感を発揮し、連敗を「8」で止める9試合ぶりの勝利に貢献した。

 山形はクラブ史上初の開幕2連勝を達成した後に5連敗を喫し、ピーター・クラモフスキー前監督を解任。渡邉晋コーチを新監督に据えた後もトンネルを抜け出せず、連敗はクラブワーストの「8」にまで伸びた。

 渡邉監督はこの苦境を脱するため、絶対的守護神だったGK後藤雅明に代えて長谷川を抜擢。プロキャリアを始めた東京Vから2021年に加入し、プロ6年目の今季まで公式戦未出場の長谷川だったが、古巣戦で見事に期待に応えた。

 最後尾からのビルドアップで安定した足元の技術を見せ、山形の2ゴールにつながったパスワークに絡むと、本職の守備でもファインセーブを連発していく。後半にバンディエラのDF山田拓巳を負傷で失ったチームを最後まで支え、長く遠ざかっていた白星を呼び込んだ。

 渡邉監督はフラッシュインタビューで長谷川について問われると、「本当に誰よりも早くクラブハウスに来て、自分と向き合って、ずっと準備をし続けてくれた選手です」と、これまでの地道な取り組みを称賛した。

 GK交代に関しては「もちろん後藤という正GKがいたんですけども、この流れのところでいろいろ考えて、起用に思い切って踏み切った」と説明。「やっぱり準備をしていれば必ずこういうチャンスが来るし、こういうチャンスをものにするっていうものを彼が示してくれたのは、我々のクラブにとっても大きいことだと思います」と続けた。

 連敗を脱出した山形は、ホーム開催となる29日の第12節でレノファ山口FCと対戦。次に狙うのは今季初のクリーンシート、そして本拠地での今季初勝利となる。

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