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J1通算300試合の節目を経て…柏FW武藤雄樹「僕自身まだまだJ1で結果を出せると信じている」

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仙台、浦和、柏でJ1通算300試合出場を達成したFW武藤雄樹

[4.29 J1第10節 柏 1-1 京都 三協F柏]

 柏レイソルのホームで行われたJ1第10節・京都サンガF.C.戦の試合前に、FW武藤雄樹のJ1通算300試合出場、MF仙頭啓矢のJリーグ通算200試合出場を祝うセレモニーが行われた。

 京都戦がJ1通算302試合目となった武藤は、今季初先発を飾る。柏が第9節までで5得点とリーグ最少の得点力ということもあり、4月6日のルヴァン杯・新潟戦(○3-2)でゴールを決めていた背番号9にかかる期待は大きかった。

 FW細谷真大と2トップに入った武藤。1点ビハインドの後半2分、MFマテウス・サヴィオのトラップが流れると、ゴール前にポジションをとっていたシュートを狙う。武藤のシュートはDFにブロックされるも、こぼれ球をサヴィオが押し込んで同点に。その後はスコアは動かず、1-1のまま終了の笛を聞いた。「結果から言えば、かなり悔しい結果。僕のいいところはあまり出ないゲームに正直なったと思います」と悔しさをにじませた。

「風もあってすごく難しい試合だった」と前半は強風の風下に立たされた展開を武藤は振り返る。「相手もハードにプレーしてくるチームで、なかなかボールのおさまりどころがなかったので、ほとんどがロングボールになってしまいました。もちろん、チームの狙いとして、しっかりパスで(京都の)アンカーの脇をとっていくことを狙いとしては持っていたんですけど、なかなかそういうシーンを出せず、攻撃の選手としてはふがいない」と反省する。

 2011年、流通経済大学からベガルタ仙台に入団した武藤は、浦和レッズへ移籍した2015年から2年連続で2桁得点を記録。2021年の夏に柏で完全移籍に加入し、2022年からは柏のエースナンバーである9番を担っている。

「ここまで刻んできたことは僕自身も誇りに思っていますし、いろんな人が支えてくれてずっとプレーできていると思うので、感謝の気持ちを持ちながら1試合でも多くピッチに立ちたいと思っています」

 2022年は怪我になかされたシーズンでもあったが、6月には柏に移籍後初ゴール。最終的にはシーズン7得点を挙げる活躍を見せる。

「だいぶ年を重ねてきましたけど、僕自身まだまだJ1で結果を出せると信じているので、次ピッチに立ったときに、サポーターの皆さん喜ばせるようなプレーをもっとしたいと今日改めて思いました」

 34歳のストライカーは、プロ13年目で決意を新たに示してくれた。

(取材・文 奥山典幸)
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