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J史上初めて女性審判トリオが担当…名古屋・長谷川監督「時代だなと思って見ていた」

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史上初めて女性審判員トリオがJリーグ公式戦を担当

[4.29 J1第10節 横浜FM 1-1 名古屋 日産ス]

 日産スタジアムで行われたJ1第10節の横浜F・マリノス名古屋グランパス戦で、史上初めて女性審判員トリオがJリーグ公式戦を担当した。3人は試合後、日本サッカー協会(JFA)を通じてコメントを発表した。

 横浜FM対名古屋を担当したのは今年夏にオーストラリアとニュージーランドで共催される女子W杯にも揃って選出されている山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審のトリオ。2019年の女子W杯、21年の東京五輪女子サッカー競技のほか、19年には男子国際大会のAFCカップ、22年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも女性で初めて割り当てられた実績を持つ。それぞれJ1リーグを担当した経験はあったが、3人が揃ってピッチに立つのは史上初めてとなった。

 山下主審は「本日、明治安田生命J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします」とコメント。坊薗副審は「このような機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。Jリーグが持つあらゆる可能性がさらに広がることを願っております」、手代木副審は「このような機会をいただけたことを光栄に思います。全ての方から信頼をしていただけるよう今後も努力し、技術を向上させていきます」と述べている。

 試合後には名古屋の長谷川健太監督も会見で言及。「非常に良いことだと思う。ただ、選手もストレスも抱えていた部分はあった」とした上で「これがスタートだと思うので、もっともっと経験をいろんな形で積んでくれば。山下さんは(カタール)W杯にも選ばれていて経験値が高いが、副審に関しては初めての試みだったと思うので。非常に時代だなと思って見ていた」と振り返った。

(取材・文 竹内達也)
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