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「震えた」途中出場FW加藤陸次樹、大阪ダービーは後半45分の劇的V弾で決着

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[5.3 J1第11節 G大阪1-2C大阪 パナスタ]

 決勝点は劇的な時間帯に生まれた。前半を1点リードで折り返したセレッソ大阪だったが、後半の早い時間に同点とされてからは防戦一方となってしまう。

 それでも後半23分からFW加藤陸次樹とFW北野颯太を同時投入して2トップに形を変えると、2人の善戦からのプレスがボディブローのように効いていく。そして後半45分、カウンターで北野が持ち込むと、左サイドのDF山中亮輔に展開。この折り返しを加藤が頭で決めきり、勝利を呼び込んだ。

 強い気持ちを持って試合に入っていた。昨季は26試合に出場して6得点。ルヴァンカップ決勝でも得点するなどブレイクした加藤だが、今季はFWレオ・セアラらの加入で競争が激化。ここまでリーグ戦は先発2試合のみで、残りはベンチスタートが続いていた。

 出場時間は15分から20分。ストライカーとして少ない時間でも結果を残さないといけないという思いを強くするが、「悩み」もあったことを素直に明かす。とにかく結果を出すことで吹っ切るしかない。最終盤に訪れた絶好のチャンスは「とにかく叩きつける。叩きつければ入る」と気持ちの限りをボールに乗せた。

 ゴールが決まった瞬間は「震えた」という。「歴史のあるダービー。たくさんの人が運んでくれたボールだったと思います」。伝統の一戦で結果を残したストライカーが、ポジション争いをさらに激化させる。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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