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U-20W杯メンバー発表はあす8日…川崎FのU-20代表候補DF高井幸大が実戦経験で手にしたものは

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DF高井幸大 ※写真は過去のもの

[5.7 J1第12節 川崎F 1-0 鳥栖 等々力]

 18歳のセンターバックが川崎フロンターレの主力としてプレーを続けている。DF高井幸大は4月5日のルヴァン杯でのJデビューから連続出場を継続。今月21日に開幕するU-20ワールドカップのU-20日本代表メンバーはあす8日に発表予定だが、代表候補でもある高井は「入ったらうれしいかな、というところです」と謙虚に意欲をのぞかせた。

 守備陣に負傷者が続出した川崎Fを救ったのは18歳の高井だった。192cmの高身長で空中戦を制し、また足元の技術で攻撃の起点にもなった。プロ契約を締結させた昨シーズンにAFC アジアチャンピオンズリーグでプロデビューは果たしていたが、4月5日のルヴァン杯グループリーグ第3節・浦和レッズ戦で国内戦での公式戦先発デビュー。その後はリーグ戦デビューも果たし、公式戦7試合連続でフル出場を継続。川崎Fのリーグ3連勝にも貢献した。

 今節も鉄壁を築きながら、前半16分には鋭い縦パスからカウンターの起点を創出した。「きょうも何シーンかいいところがありましたし、いいところが見えている」と自己評価。その一方で満足はしておらず「何本か技術的なミスがあったので、そこは改善していければ」と課題も挙げた。

 今月20日からアルゼンチンで開幕するU-20W杯の日本代表メンバー候補だ。3月のU20アジアカップではベンチを温める試合も多かったが、4月から川崎Fで大幅に成長。「Jリーグに出れているということですごく自信になる。前よりも、もっと自分が自分がという気持ちが出ているので、そこが今の自分のいいところなんじゃないかなと思っています」と試合出場という揺るがぬ根拠が大きな自信につながっているようだ。

 高井はこの試合ではDF大南拓磨とCBでコンビを組み、左CBでプレーをした。右CBでのプレー機会が多く、「右のほうがよりサイドが見えやすいというのはあります」とこれまでを振り返る。だが、左CBが不得意というわけでもないという。「左で出たときは中も見えるし、今日でいったら逆サイドのアキさんのところまで見えるところはある。そういうところで、やりづらさとかはないです」。器用な一面も垣間見せた。

 試合後、囲み取材では参考にしている選手について質問が及んだ。高井は一定の間を置いて「(フィルヒル)ファン・ダイク選手のような、安定感のあるような、ドシッと構えているような、ああいうCBが自分の目標でもある」と回答。日の丸を背負った戦いと、J1リーグでの実戦経験を経て、自身の目標に一歩ずつ近づいていくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
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