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A代表デビュー経てJ1再開…浦和MF伊藤敦樹は厳しい自己評価「全然ダメだった」

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浦和レッズMF伊藤敦樹

[6.24 J1第18節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 日本代表デビュー後初のJ1リーグ戦、浦和レッズMF伊藤敦樹にとっては悔しい一戦になった。J1第18節・川崎F戦の試合後、伊藤は「代表で感じたインテンシティの部分は意識して入ろうと思ったけど、変に考えすぎてしまってイージーなミスにつながってしまった。選ばれたことでより注目されているし、期待もされているということを、そこまでは考えていないけど、自分の中で意識して考えてしまってうまくいかなかった」と振り返った。

 6月シリーズの日本代表に追加招集で選出された伊藤。今月14日午前に浦和のトレーニングに参加した後、同日夜に急遽代表チームに合流し、翌15日にはキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦(○6-0)でさっそくベンチ入りすると、後半31分からアンカーのポジションで出場し、練習なしで国際Aマッチに臨むという異例のデビューを果たしていた。

 翌16日からは日本代表のトレーニングにも初合流し、初日は5対5のミニゲームでMF遠藤航やMF鎌田大地らとマッチアップ。17日には6対6+フリーマン2人のミニゲームに入ったり、18日は11対11のハーフコートゲームでインサイドハーフやCBも務めたりと、20日のペルー戦では出番がなかったものの、A代表の強度やスピード感の中で貴重な経験を積んだ。

 一方、短期間でイレギュラーな調整が続く代表チームを経験することで、ルーティーンで調整するクラブチームでのプレーに影響が出るケースも少なくない。伊藤もその例外ではなかった様子。この日のパフォーマンスについて「今日は全体を通して自分としては納得いっていない。こんなんじゃダメ」と厳しい自己評価を下した伊藤は「選ばれたことによって周りからの見る目、チームメートや対戦相手も日本代表の選手として見てくるので、自分もそのレベルのプレーをしないといけない。そこに関しては全然ダメだった」と振り返った。

 今後も代表チームで生き残るためには、二つの活動の両立を図っていく必要がある。また代表で獲得した高い基準を日常の活動に還元できればチームにもメリットは大きく、今後はそうしたトライを続けていくことになりそうだ。

 次のA代表活動は9月のドイツ遠征だが、そのためにも何より大事なのは浦和でのパフォーマンス。ここ3試合連続ドローが続いている中、伊藤は28日に行われる湘南戦に向けて「ファン・サポーターの方たちも不満、ストレスが溜まっているだろうし、ホームで戦えるので、自分たちも勝ちが欲しい。しっかり勝って、一緒に喜び合いたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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