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CBとして6試合ぶり無失点に貢献、複数ポジションで出場機会伸ばす柏の19歳DF土屋巧「今は試合に出続けたい」

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今シーズン4試合目のフル出場を果たした柏DF土屋巧

[6.24 J1第18節 柏 0-0 新潟 三協F柏]

 前節・横浜FM戦で、2度の警告を受けて退場処分となり出場停止となったDF立田悠悟に代わって、DF古賀太陽とともに柏レイソルのCBを務めたのが、DF土屋巧だった。土屋は前々節・札幌戦でも、欠場した立田に代わってCBとして先発していた。

 試合は、立ち上がりからアルビレックス新潟にボールを持たれる時間が長く続いた。柏がボールを奪っても新潟に高い位置からプレッシャーをかけられ、長いボールで逃げてしまうような場面が多かった。「(ボールを)失うまでが早すぎた」と古賀は回想する。

 古賀とCBを組んだ土屋は、「相手のプレッシャーにびびっちゃったところは少なからずある」と自省の念を込める。「攻撃の面でもっともっとバリエーションを増やしていかなければいけないっていうのと、僕のところでもっと攻撃のスイッチを入れるパスを多く入れていけたら」と、チームとして、個人としての課題を挙げた。

 昨年、日体大柏高から加入した土屋は、リーグ戦3試合に出場した。今シーズンは、第5節・広島戦で初先発を飾ると、4試合連続で先発。広島戦、次の浦和戦では3バックの中央に入ったが、続く鹿島戦では右SBで先発し、チームの17試合ぶりとなる白星に貢献した。その後の鳥栖戦にも引き続き右SBで先発し、このまま先発に定着するかと思われた中、鳥栖戦で負傷し途中交代に。第15節の川崎F戦で途中出場するまで、復帰に7試合を要した。

 リーグ18試合を終えて、3バックの中央、右CB、4バックのCBと、さまざまなポジションで先発している土屋。しかし、「僕の本職はボランチなので、最終的にはボランチで成功したい」と、ポジションへの強い思いを語る。それでも現在19歳、自身の状況も理解している。

「試合の経験をたくさん積んでいきたいですし、SBでも、CBでも、今は試合に絡んで、出続けたいと考えています。試合に続けて信頼を得ていく上でボランチで起用されたときに、自分の持ち味を出して、ますその上で、自分のボランチを確立していけたらと思います」

 土屋は試合の中で成長していくことを誓った。

(取材・文 奥山典幸)
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