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名古屋MF山田陸はほろ苦いJ1デビュー戦に「課題が残る結果だった」、途中投入も流れ変えられず

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MF山田陸

[6.24 J1第18節 FC東京 2-0 名古屋 味スタ]

 悔しさだけが残るJ1デビュー戦となった。名古屋グランパスMF山田陸はハーフタイムから投入され、後半45分間をプレー。しかしチームを勝利に導けず、「流れを変えたかったんですけど、うまく変えられなくて、ズルズル引きずってしまった」と肩を落とした。

 前半戦を2位で折り返した名古屋だが、後半戦の初戦は黒星スタートとなった。対する相手は、監督交代で勢いに乗ったFC東京。長谷川健太監督も「いつもの東京であればどこかで抜けるんですが、きょうは最後まで抜けずに、集中力を切らさずに戦っていた」と冗談交じりの皮肉を込めて称賛。前後半に2得点を奪われ、一方で名古屋は無得点に終わった。

 前半を0-1で折り返した名古屋は、ハーフタイムにMF米本拓司に代えて山田を投入した。前半だけで米本、DF野上結貴、FW永井謙佑、FWマテウス・カストロにイエローカードが出されたことで退場者が出るリスクが増。その懸念もあり、長谷川監督が策を投じた結果だった。「米本は狙われやすいポジションなので、ビハインドということもあり、山田のビルドアップ能力に後半は懸けてみようと」(長谷川監督)。18日のルヴァン杯・サンフレッチェ広島戦で2得点に絡む活躍を見せた山田に期待を込めた。

 ヴァンフォーレ甲府から今季加入した山田は、カップ戦での出場はあれど、リーグ戦は初出場。2017年に当時J1所属の大宮アルディージャでプロデビューもリーグ戦では出番がなく、その後はJ3、J2を経験。プロ7シーズン目で掴んだJ1デビューとなったが、それはほろ苦いものとなった。本来は中盤の底でビルドアップに絡んで攻勢を強めたかったが、FC東京の勢いは後半に入っても落ちなかった。「自由にやらせてもらえなかった」と悔しさをにじませる。球際やゲームコントロールの部分を自身の力不足と認めた。

 長谷川監督も「色々手を打ったが、結果的に何ひとつうまくいかず。これを教訓にしながら、次のホームの試合に向けて切り替えたい」と前を向く。山田も「課題が残る結果だった」と敗戦を認めつつ「また一からがんばります」と再起を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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