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「チャンスを決め切れなかった」守から攻のスイッチ入れた横浜FM藤田譲瑠チマ、3戦連続先発入りにも敗戦に悔しさ

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MF藤田譲瑠チマ

[7.15 J1第21節 横浜FM 0-1 川崎F 日産ス]

 着実に出場時間を伸ばし、その存在感をたしかなものにしている。横浜F・マリノスのMF藤田譲瑠チマは3試合連続で先発入り。中盤でのインターセプトを何度も繰り返し、攻撃のスイッチを入れたが、それでも勝利に結びつかなかった。「チャンスがあった中で決め切れず、そういうシーンが続くときつくなるのは自分たち」と悔しさをにじませた。

 パリ五輪世代の要は、出場時間を増やすごとに輝きを増している。前々節の湘南ベルマーレ戦でフル出場すると、前節の名古屋グランパス戦ではピンポイントシュートで今季2点目をマーク。そして今節、神奈川を2分するライバルとのダービーにもスタメン入りを果たした。

 守から攻のスイッチを入れ続けた。前半18分にボールをカットすると、その1分後にもインターセプト。すばやく右サイドにロングパスを飛ばし、FWヤン・マテウスの高速カウンターをお膳立て。ボール奪取から即座に縦へのパスを意識し、何度も決定機を演出した。

 後半に入ると拮抗状態になりながらも、それでも横浜FMはゴールを脅かす。「少し押し込まれる時間帯が長くなった中でうまく耐えながら、自分たちもゴールに迫ったが、それでも決め切れなかった」。藤田は後半13分にピッチを後にすると、チームは試合終了間際に痛恨の失点。悔しい敗戦をピッチ外で見届けることになった。

 自らの出場よりもチームの敗戦で言葉は少ない。「(プレスを)うまく外せたシーンからいいチャンスを多く出せた。そういった狙いはうまくできた」と振り返りつつ、課題を見つける。「相手のアンカーの選手がフリーのときに自分が相手のインサイドハーフを消せればよかった」。攻撃面では右サイドのマテウスやDF松原健との好連係に手応えを見せながら、押し込んだ後のクオリティ不足を挙げた。

 チームは19日にセルティックと、23日にはマンチェスター・シティと対戦。リーグ再開は8月6日となる。世界の強豪との対戦に「楽しみながら自分の力を測れたら」と意欲をのぞかせた。

(取材・文 石川祐介)
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