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浦和MF小泉佳穂は3か月ぶりスタメン入り「復帰して勝てたという一連の流れはいい経験」

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MF小泉佳穂

[8.18 J1第24節 浦和 1-0 名古屋 埼玉]

 約3か月ぶりのリーグ戦先発出場となった。浦和レッズMF小泉佳穂は13試合ぶりのスタメンに名を連ねると、前半の攻撃をけん引。「自分のメンタルを色々見つめ直していた。こういうことはサッカー選手はある。しっかり試合に復帰できて勝てたという一連の流れはいい経験になった」と勝利の喜びを噛み締めた。

 小泉は覚悟を決めてピッチに入った。リーグ戦4試合で未勝利が続いていた4位・浦和にとって、3位・名古屋グランパスとの対戦は優勝争いの大一番。猛暑の連戦が続く中、マチェイ・スコルジャ監督からも話を受けていた。「先々週くらいに監督と話をして、力が必要だと言ってくれた。暑くてしんどくてみんなが疲弊しているところで、自分なりにできることがたくさんある。監督の期待に少しでも応えられればいいかなと」。周囲の負担を減らすべく中盤を奔走。隙を見てゴールを狙った。

 前半11分、小泉が最前線を駆け抜け、カウンターを狙う名古屋の最終ラインを押し下げる。そのおかげでぽっかり空いた中盤を使い、FWホセ・カンテが決勝ゴールを決めた。小泉は前半28分には決定機を作る。右CKのこぼれ球をPA手前から左足シュート。「コースは完璧だったけど、もうちょっと浮かしたかった」。ゴール右隅を狙った弾道は相手のブロックに惜しくも阻まれた。それでも「敵に怖い思いをさせるのが精神的に効く。そういう意味でいいシュート」と前半の攻勢を保ち続けた。

 前半21分にイエローカードをもらったことも影響し、ハーフタイムで途中交代となった。「いろいろ掴みかけていたので後半もやりたかったですけど、しょうがない」と悔しさものぞかせる。それでも後半45分間はピッチ外で見守り、試合終了後には喜びを爆発させた。「とりあえず、勝てて本当によかった」。得点を決めたカンテとハグ。仲間とともに掴んだ勝利を味わい、次戦に目を向けていた。

(取材・文 石川祐介)
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