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横浜FM宮市亮は約1年1か月ぶりの先発復帰「恥ずかしながらスタミナ切れ」の交代も先制点を演出

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FW宮市亮

[8.19 J1第24節 横浜FM 2-1 FC東京 日産ス]

 約1年1か月ぶりの先発出場となった。FW宮市亮は昨年7月に右膝前十字靭帯断裂で全治8か月の大怪我を負ってから今年5月に復帰。今節で待望の先発入りを果たした。後半19分での途中交代には「いや、もう恥ずかしながらスタミナ切れです(笑)」と語りつつ、復活をアピールした。

 先制点を引き寄せる動きを見せた。前半12分、中盤に下りてきたFWアンデルソン・ロペスを確認しつつ、宮市が左サイドから最前線を駆け抜ける。A・ロペスからの浮き球ロングパスを敵陣内で収めた。「ロペスからはターンしたときに見てるから走ってくれと言われていた。その通りに来た」。絶好機は相手GKに阻まれるが、波状攻撃をDF永戸勝也がループシュートで沈め、横浜FMが先制点を手にした。

 横浜FMは前半23分に失点を喫するが、後半アディショナルタイムにMF渡辺皓太のミドルシュートが決勝ゴールとなった。宮市は64分間のプレーで途中交代。スタミナ切れと交代理由を明かしながら「出ているみんなが同じ状況なので、そこはもう言い訳になってしまう。また一歩積みあがったので、ここで怪我をしてしまったらどうもこうもない。また一歩先にちょっとステップを踏めたので、またそれを積み重ねていきたい」と完全復活への手応えを口にした。

 チームはリーグ戦残り10試合で再び首位に浮上した。シーズン終盤の先発復帰に「焦る、焦らないの駆け引き、やり合いでがんばっています」と笑いながらもその苦悩をのぞかせる。「どんな立ち位置にいてもチームのために貢献したい思いは自分にはある。勝ち点3を取れたことがなにより」。大怪我からの復帰を果たし、力強く献身を誓っていた。

(取材・文 石川祐介)
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