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神戸MF齊藤未月の負傷場面はノーファウル判定…同僚から不満の声「VARの目的は何なのか」

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ノーファウル判定は変わらなかった

 ヴィッセル神戸は21日、19日の柏レイソル戦で負傷したMF齊藤未月が左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷、内外側半月板損傷で全治約1年見込みと診断されたことを発表した。負傷したシーンがノーファウル判定で結論づけられたことに、チームメイトから不満の声が出ている。

 柏戦に先発出場した齊藤は前半22分、FKの流れからペナルティーエリア内でシュートを放つ。これは相手選手に防がれるも、こぼれ球に再び齊藤が反応。柏の2選手もほとんど同じタイミングで反応したが、ボールに触れたのは斎藤だった。このシュートも得点には至らなかったが、複数の選手がボールにプレーしようと足を伸ばしたことで3選手が絡む接触が発生。主審の判定はノーファウルだった。

 接触が起きたのはPA内だったため、齊藤に対するファウルが認められた場合は神戸にPKが与えられていた。そのため、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は接触がレッドカードに相当しなくてもノーファウル判定が明確に間違っていた場合は「PKかどうか」で介入が可能だった。しかし、チェックを行ったVARは主審の判定をフォローし、レビューの実施には至らずにプレーが再開された。

 DF大崎玲央は21日に自身のX(旧ツイッター/@leo_osaki)を更新。判定について「VARの目的は何なのか」と不満を示し、「それはジョークだ。審判員を守る前に選手を守ってほしい」と率直な思いを伝えている。

 一方、VARが確認するものと同じ映像を用いている『DAZN』の中継映像で流れたリプレイを見ると、VARにとって悩ましい問題が起きていた可能性も考えられる。PAを真横から映す映像では他の選手の体が、ゴール裏の映像ではポストがそれぞれ接触箇所の前に重なっていたことが分かった。

 さらに最も近い距離にあったゴール横の映像は、直前にシュートブロックがあってボールの軌道が変わったこともあり、接触の瞬間はカメラが動いていて“ブレた”状態だった。VARは当該事象の発生位置に近い複数のカメラ映像を確認したが、具体的にどのような接触が起きていたかが視認不可能だったのかもしれない。

 ただ、同じく『DAZN』の中継映像で流れた神戸側のゴール横カメラからは、齋藤の左脚が相手選手に踏まれている様子が確認可能。こうした映像を見たファンから、JFA審判委員会に対して判定理由や経緯の説明を求める意見も出ている。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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