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同じパリ世代は次々海外挑戦へ…柏エースFW細谷真大「もっとこのチームを勝たせたい、タイトルを取りたい」

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柏レイソルFW細谷真大

[8.26 J1第25節 柏 0-0 広島 三協F柏]

 スコアレスドローに終わった一戦、柏レイソルのエースFW細谷真大は「FWとして0-0で終わるのは自分の責任。ホームだったし、上位相手だろうと自分が決めるだけだと思っている」と悔やんだ。

 上位のサンフレッチェ広島をホームに迎えたJ1第25節。パリ五輪世代のエース候補の細谷にJ1屈指の守備陣が立ちはだかった。前半9分にはMFマテウス・サヴィオからのスルーパスに抜け出し、絶好のチャンスが到来。しかし、絶妙なタイミングで飛び出したGK大迫敬介との駆け引きに屈し、シュートを打ち切れない場面もあった。

「(大迫は)去年もE-1選手権で一緒にやったけど、前に強いなというのを思っていた。うまく駆け引きしながらいければよかったけど、思ったところじゃなくても自分がキープするのは課題として出た。もっと起点になれればよかった」(細谷)

 後半38分にはワンツーからビッグチャンスをお膳立てしたが、サヴィオのシュートも大迫がビッグセーブ。試合を通じて広島の守備陣に抑え込まれ、「マンツーマンという感じだったけど、サイドに入ったら荒木選手が早めに外に行ってコースを消したりしてきて、難しさを感じた。でももっと自分から動き出してメリハリをつけて駆け引きできればよかった」と悔やむ結果に終わった。

 それでも第20節の湘南戦からは5試合で4ゴールを記録するなど、コンディションは良好。エース格を担うU-22日本代表は9月4〜12日、パリ五輪一次予選にあたるU-23アジア杯予選を控えている中、夏場の戦いでも毎試合80分以上を走り抜き、「あまり暑さでキツイというのは感じない。チームのために走るのが自分の特徴だと思うのでもっと走りたい」と言い切るストライカーの存在は心強い。

 同じパリ世代は今夏も次々と海外挑戦を実現させているが、「自分の現状はJ1というところで、いまこのレイソルで中心としてプレーさせてもらえている立場で責任感も出てきた。もっとこのチームを勝たせたい、タイトルを取りたい気持ちがあるので、おのおので頑張っていきたい」と細谷。「いつかヨーロッパという舞台ではやってみたいけど、まずはここで結果を残し続けることが近道」と覚悟を固め、いまは生まれ育ったクラブに全てを捧げる構えだ。

 U-22日本代表のメンバー発表は9月1日に行われ、順当に選出されればパリ五輪に向けた戦いが本格的にスタートする。

「まずはそこで勝たないと出られないわけなので、先を見るんじゃなくて、目の前の1試合1試合をしっかり勝っていかないと出られない。パリのチームのところでもそれを意識しながらチームを勝たせられたらと思う」

 そう決意を語った細谷は「いま試合に出続けられているし、コンディションもいいので、自分のいいところをパリ世代にも持っていけたらいい。ここでやっていることをそのまま大岩さん(大岩剛監督)のもとでやることがベストなのでこのままやっていきたい」と力強く決戦を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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Text by 竹内達也

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