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川崎Fが“国立・神奈川ダービー”で湘南を撃破! 3バック起用から負傷者のアクシデントも…山田新の先制弾、ダミアン待望の今季初弾を守り切る

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川崎Fが国立競技場で勝利

[9.24 J1第28節 湘南0-2川崎F 国立]

 J1リーグは24日に第28節を行った。国立競技場で行われた湘南ベルマーレ川崎フロンターレの対戦は、川崎Fが2-0で勝利。前半11分にFW山田新、同39分にFWレアンドロ・ダミアンがゴールを決めた。

 24年ぶりに国立競技場で試合を開催する最下位・湘南は、17位・横浜FCと勝ち点1差に迫る。前節からメンバー変更はなく、3-1-4-2の布陣を敷く。GKは馬渡洋樹、3バックは左からDF大野和成、DFキム・ミンテ、DF舘幸希。中盤センターにMF奥野耕平、左WBにDF杉岡大暉、右WBにDF石原広教。2シャドーにMF平岡大陽とMF小野瀬康介、2トップにFW鈴木章斗とFW大橋祐紀が入った。

 川崎Fは15日の前節・FC東京戦、19日のACL初戦・ジョホール戦と連勝したが、過密日程で今節を迎える。先発4人を変更し、DF佐々木旭、ダミアン、山田新、FW瀬川祐輔が起用された。3-5-2の布陣で、GKはチョン・ソンリョン、3バックは左から佐々木、DF車屋紳太郎、DF大南拓磨。左WBは瀬川、右WBはDF山根視来、中盤のアンカーはMF橘田健人、インサイドハーフは左がMF瀬古樹、右がMF脇坂泰斗。2トップはダミアンと山田新となった。[両スタメン&布陣]

 3バックを敷く川崎Fは、相手の意表を突いて早々に先制点を挙げる。前半11分、中盤でダミアンが体を張ってボールをキープ。瀬古がつなぎ、脇坂が最前線にスルーパスを送る。PA左で山田新が右足シュートをゴール右隅に決め切り、今季3点目で先制に成功した。

 勢いに乗りたい川崎Fだが、前半20分にアクシデント。佐々木がもも裏を痛めてプレー続行不可能に。DF登里享平が投入されると、3バックは継続させて左から車屋、大南、山根が並ぶ。左WBは登里、右WBは瀬川が移動した。

 拮抗した流れに持ち込みたい湘南は平岡を中心に敵陣に迫るが、ゴールは遠い。すると前半34分、川崎Fが再びチャンスを作る。瀬川がダミアンとの連係から敵陣PA内に入ると、小野瀬のファウルを誘発。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでPKを獲得した。

 キッカーを務めるダミアンは最初のキックでGK馬渡に止められるが、馬渡のゴールラインからの飛び出しが認められてやり直し。ダミアンは二度目をしっかりと決め、待望の今季初ゴールで2-0と点差を広げた。

 前半で0-2と離された湘南はハーフタイムで交代カードを切る。奥野を下げ、MF田中聡を出場させた。さらに、後半16分には鈴木と平岡に代えて、MF福田翔生とMF山田直輝を投入した。アンカー田中が巧みなキープで湘南に流れを持ち込むと、川崎Fも同22分に2枚替えを敢行。山田新と瀬古を下げ、MF家長昭博とMFジョアン・シミッチが入った。シミッチがアンカーに入り、橘田が瀬古がいたインサイドハーフに移動した。

 しかし、その直後に再び川崎Fにアクシデントが起きる。車屋が負傷で担架でピッチ外へ。後半28分に車屋の枠にFWマルシーニョ、さらにダミアンに代えてFWバフェティンビ・ゴミスが出場した。

 湘南はマルシーニョの単騎突破を受けて守勢に回る。それでも終盤に川崎Fのゴールを脅かすが、不発に終わる。試合はそのまま終了し、川崎Fが2-0で連勝達成。湘南は国立競技場で最下位を抜け出せなかった。

(取材・文 石川祐介)
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石川祐介
Text by 石川祐介

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