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上位連戦フル稼働も連覇遠のく敗戦…横浜FM山根陸「全然諦める必要はない」

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MF山根陸

[9.29 J1第29節 横浜FM 0-2 神戸 日産ス]

 勝てば首位浮上という状況で天王山に挑んだ横浜F・マリノスだったが、ヴィッセル神戸に0-2で返り討ちにされ、両者の勝ち点差は4に広がった。前節の鹿島戦(○2-1)同様、先制点を与えた後も粘り強く戦い続けはしたが、局面のクオリティーで上回ってきた相手に1点が遠かった。

 試合後、鹿島戦に続いて中4日でのフル出場となったMF山根陸は「ああいうフットボールをしてくるのはもちろん想定内だったし、個のところで強さがある選手が多くて、チームとしてうまくボールを奪えなかった」と反省。「押し込まれることも全然想定内だったけど、その時間帯で2失点してしまったのは非常に悔やまれる」と前半の2失点を悔やんだ。

 鹿島戦ではセットプレーから同点に追いつき、後半の逆転劇につなげたが、この日はゴールを奪えないまま時間が過ぎていき、逆にセットプレーから失点。後半は盛り返しながらも支配するには至らず、「1点ずつでいいからという思いはあったけど、ズルズルと時間が過ぎてしまった」(山根)という結果に終わった。

 山根自身はプロ入り後初のJ1リーグ戦2試合連続フル出場で、一定のプレー強度を保っていた。それでも「いまはやっぱり勝たせられなかったことが一番」と言葉少な。「自分がどうこうという世界じゃないと思う。チームとして今日は本当に悔しかったし、もっとやんないとなというのがある」と力を込めた。

 首位・神戸との勝ち点差は4。相手の結果次第ではあるが、残り5試合での逆転優勝の可能性は残されている。「全然諦める必要はないと思うし、僕らは僕らで目の前の試合を一つ一つ勝っていくことでしか優勝はない。まだ5試合あるし、前を向いてやるだけ。本当に悔しいですけど……」。ここからJ1リーグ戦は3週間の中断に入るが、その間にはAFCチャンピオンズリーグとルヴァン杯が計3試合。気持ちを切り替え、突き進んでいくしかない。

(取材・文 竹内達也)
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Text by 竹内達也

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