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空中戦で横浜FMを制圧!! 天王山制した神戸・吉田監督「大迫、半端ないでしょう」

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ヴィッセル神戸FW大迫勇也

[9.29 J1第29節 横浜FM 0-2 神戸 日産ス]

 首位のヴィッセル神戸が29日、J1第29節で2位の横浜F・マリノスとの天王山を2-0で制した。残り5試合で両者の勝ち点差は4。今後も鹿島、浦和、名古屋など上位との対決が続くが、悲願のリーグタイトルに大きく近づいた。

 立ち上がりからスピードあふれるせめぎ合いが続いた中、ゴール前の制空権が勝負を大きく分けた。

 神戸は前半19分、DF酒井高徳からのフィードからFW大迫勇也が空中戦を競り勝つと、頭で落としたボールに反応したFW武藤嘉紀がDFエドゥアルドに倒され、PKを獲得。これを大迫が決めて先制点を奪った。さらに同43分にもDF初瀬亮の右CKから武藤がヘディング弾。いずれも高さが光った得点だった。

 また得点シーン以外でも、横浜FMの両サイドバック裏を徹底的に狙う神戸のロングボールが効果を発揮。攻め込まれてもすぐに陣地を回復するというだけでなく、そこから迫力のある攻撃につなげることで試合を優位に運んだ。

 試合後、記者会見に出席した吉田孝行監督は「本当に大事な試合だったし、そんな中で選手たちが90分間、最後の最後まで戦ってくれた。苦しい試合だったけど、みんなで勝利を分かち合えてよかった」と選手たちを称賛。「前半に関しては自分たちが意図していたことができたし、相手の弱点はどこかを分析した上で狙いが出せていた。プラン通りの前半だった」と試合運びへの手応えを口にした。

 また指揮官は先制点を決めた他にも、空中戦や前線のポストプレーで躍動したエースを「大迫、半端ないでしょう」と絶賛。カップ戦や国際Aマッチデーの影響により、10月21日の次節・鹿島戦まで3週間のブランクが空くが、「体もそうだけど、心も1回サッカーからみんな離れてレストを取って、その後にしっかりと立ち上げていく。トレーニングゲームも2試合入っているので、そうやってまた3週間後に同じテンションでできるようにプランニングを考えている」と先を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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Text by 竹内達也

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