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横浜FM、“CB本職不在”の緊急事態もACL連勝!! FW堀越擁するフィリピン王者を下す

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横浜F・マリノスケヴィン・マスカット監督

[10.25 ACLグループG第3節 横浜FM 3-0 カヤ・イロイロ 日産ス]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は25日、グループリーグ第3節を各地で行い、横浜F・マリノスカヤ・イロイロ(フィリピン)を3-0で下した。前節の山東泰山戦(○1-0)に続いて今大会2連勝。この結果により、G組は首位の山東、2位の仁川ユナイテッド、3位の横浜FMがいずれも勝ち点6で並ぶ混戦状態となっている。

 横浜FMはJ1リーグ前節の札幌戦(○4-1)から中4日での一戦。守備陣に負傷者が続出しているため3バックのシステムを採用し、CBが本職ではないDF永戸勝也、MF喜田拓也、DF松原健の3人が3バックを構成するというスクランブル体制でフィリピン王者に臨んだ。

 試合は横浜FMが一方的にボールを握ったが、5-4-1の守備ブロックを組むカヤ・イロイロを崩せない時間帯が継続。逆に不慣れなシステムの影響か、シンプルなハイボール攻撃を受ける場面も多発し、前半20分には、多摩大目黒高、東海大出身のFW堀越大蔵に左ポスト直撃のシュートを放たれた。

 さらに前半20分過ぎには横浜FMに痛いアクシデント。永戸が足を痛めてピッチに倒れ込んだままプレーを続けられず、担架でピッチを後にした。ベンチからはMF榊原彗悟が投入され、ボランチに入っていたMF吉尾海夏が左CBに入った。

 それでも前半35分、横浜FMが試合を動かした。左からカットインしたFWエウベルがゴール前にクロスボールを送ると、大外からうまく抜け出したMF水沼宏太がヘディングシュート。ボールは高く浮き上がり、GKの手をかすめてゴールマウスに入った。直後、副審はオフサイドの判定を下したが、すぐにVARが介入。3Dラインテクノロジーを要するギリギリの判定でオンサイドが認められた。

 後半も同様の構図は変わらず、横浜FMがボールを握り、カヤ・イロイロがカウンターを狙うという展開。すると後半27分、横浜FMが次の1点も奪った。深く押し込んだ攻撃から吉尾が左サイドを攻め上がり、精度の高いクロスをゴール前に送り込むと、FW杉本健勇が反応。豪快なヘディングシュートを突き刺した。

 さらに後半36分、横浜FMは途中出場のMF山根陸が左サイドに浮き球のパスを供給すると、これを受けた水沼がクロスを上げると見せかけ、意表を突いたループシュート。これがゴールマウスに吸い込まれた。だが、ここで再びVARが介入。今度は水沼のオフサイドが判明し、ゴールは認められなかった。

 それでも後半アディショナルタイム5分、横浜FMはFWヤン・マテウスの浮き球パスにFWアンデルソン・ロペスが反応し、ヘディングでうまくフリックするループシュートを決めてダメ押し。初戦で仁川Uに2-4で敗れていた横浜FMが今大会2連勝で首位グループに割って入った。

●ACL2023-24特設ページ

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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