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ラフプレー退場は国内でも最低2試合出場停止へ!! JFAが懲罰基準を大規模改正

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ACLなど国際試合では複数試合の出場停止が通例となっている

 日本サッカー協会(JFA)は7日、理事会を行い、試合中の退場選手に対する懲罰規定の改正を決議した。「著しい反則行為」には最低2試合の出場停止処分が明記されるなど、一発退場相当のラフプレーに対する重罰化が決定。これまでJリーグなど国内大会では、国際大会の懲罰基準との乖離が問題視されていたが、今回の大規模な改正で是正される形となった。

 JFA懲罰規定ではこれまで「著しい反則行為」「きわめて危険な行為」「乱暴な行為」「審判員の判定に対する執拗な抗議」「他の選手、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱」などで選手が退場となった場合、一律で最低1試合の出場停止処分を下すとしていた。今回の改正では、ラフプレーなどが該当する「著しい反則行為」による退場に対しては、最低2試合の出場停止処分が下されることが決まった。

 またより悪質なものに関しては「選手等に対する暴行(肘打ち、パンチ、蹴り、噛みつき、唾を吐きかけるまたは殴打する等)」に最低3試合、「観客に対する挑発行為」に最低2試合、「審判員に対する攻撃的、侮辱的もしくは暴力的言葉またはジェスチャーの使用」に最低4試合、「審判員に対する反スポーツ行為」に最低4試合、「審判員に対する威嚇または脅迫」に最低6か月、「審判員に対する暴行(肘打ち、パンチ、蹴り、噛みつき、唾を吐きかけるまたは殴打する等)」に最低12か月の出場停止処分が下される。

 悪質なものに関しては国際基準に沿い、対象事案自体の大幅な見直しも行われている。これまでは「選手等に対する暴行・脅迫及び一般大衆に対する挑発行為」には最低2試合、「選手等に対してつばを吐きかける行為」に最低6試合、「審判員に対する侮辱又は公然の名誉毀損行為」に最低2試合、「審判員に対する障害の意図のない乱暴な行為」に最低4試合、「審判員に対する暴行・脅迫」に最低6か月、「審判員に対してつばを吐きかける行為」に最低12か月の出場停止処分が下される形だった。

 なお、繰り返しの違反にはこれまでと同様、出場停止試合数・期間が倍増する規定も設けられており、情状に応じて軽減される可能性もある。また複数試合の出場停止時にもこれまで通り、選手に対する罰金(J1:1試合あたり10万円、J2:1試合あたり5万円、その他:1試合あたり5万円/J1・J2はアマチュア選手も含まれる)が課される。

 JFAの懲罰規定はJリーグなど国内各種大会に適用されており、施行日の4月1日から順次新基準が導入される予定。年度をまたいで開催される大会など特別の事情がある場合のみ、加盟団体の別段の決議を経れば、施行日に前後して適用開始日を定めることができるという。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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