beacon

町田がJ1でも快進撃!!名古屋に続き“無敗”鹿島も撃破!! パリ世代MF平河悠が決勝弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF平河悠(写真手前右)が決勝ゴール

[3.9 J1第3節 町田 1-0 鹿島 Gスタ]

 J1リーグは9日、第3節を各地で行い、J1昇格初年度のFC町田ゼルビアがJリーグ史上最多タイトルを誇る鹿島アントラーズを1-0で破った。町田は前節・名古屋戦(◯1-0)から2試合連続のクリーンシートで、J1昇格後初の連勝を達成。依然として無敗をキープし、勝ち点7で首位グループに食らいついた。

 ここまで1勝1分で勝ち点4同士の無敗チームによる上位決戦。町田は前節で出場停止だったMF仙頭啓矢が先発復帰した。対する鹿島はプロ2年目の19歳DF津久井佳祐が先発でJ1デビュー。新加入のMFギリェルメ・パレジ、右頬骨骨折でフェースガードを着用中のFW鈴木優磨が今季初めて先発した。[スタメン&布陣]

 試合は前半13分に動いた。町田はMFバスケス・バイロンの献身的なプレスバックでMF佐野海舟からボールを奪い、MF柴戸海の縦パスにFW藤尾翔太が反応。巧みなポストプレーから左にパスを流すと、MF平河悠がファーストタッチで大きく持ち出し、ペナルティエリア内から左足シュートを狙った。

 鹿島GK早川友基もなんとかボールに触ったが、勢いを失わなかったボールはそのままゴールウスへ。パリ五輪世代で開幕2試合フル出場の平河にとって、記念すべきJ1リーグ戦初ゴールが貴重な先制点となった。失点した鹿島は前半15分ごろから、鈴木がフェースガードを脱いでプレー。頬骨の負傷の影響が残る中、素顔でピッチに立つ決断をした。

 町田は前半19分、競り合いで足を投げ出したバスケスがボールを踏む形となり、股関節を負傷。痛いアクシデントに見舞われ、MF藤本一輝が投入された。その後は鹿島がやや主導権を握ったが、次のビッグチャンスも町田。同33分、左サイドを突破したDF林幸多郎のクロスにFWオ・セフンが反応するも、ヘディングシュートは左に外れた。

 鹿島は前半40分、MF樋口雄太が右CKをファーサイドに蹴り込み、これに佐野が走り込むも、ダイレクトシュートは枠を捉えられない。すると町田は同41分、中盤で平河が佐野からボールを奪い、再びカウンターを仕掛けると、左へのパスにオ・セフンが反応。だが、左足シュートは左に外れた。鹿島は同45分、鈴木のミドルシュートも枠を外れ、そのまま前半を終えた。

 鹿島は後半開始時、MF仲間隼斗に代わってMF藤井智也を投入し、パレジを左サイドハーフへ。一方の町田も途中出場の藤本を左サイドハーフ、平河を右サイドハーフに移した。その後は鹿島が勢いを見せ、サイドに流れるFWチャヴリッチのクロスやセットプレーに飛び込むDF植田直通のヘッドでチャンスを創出。主導権を引き寄せていった。

 それでも後半10分過ぎからは再び町田が勢いを取り戻し、サイド攻撃から鹿島ゴールに迫る。同23分にはDF鈴木準弥のロングフィードを平河が折り返し、オ・セフンが頭で合わせたが、GK早川の正面に飛んだ。鹿島は同24分、津久井に代わってMF名古新太郎を入れ、前節のC大阪戦(△1-1)に続いて佐野がCBに。町田は柴戸に代わってMF下田北斗が入った。

 なおも攻める町田は後半27分、セットプレーのこぼれ球を拾った平河が左足で狙うも、佐野にブロックされる。その後はカウンター攻撃がことごとく不発に終わり、鹿島の猛烈なクロス攻勢を受ける形となったが、そのまま試合はタイムアップ。町田が鹿島とのリーグ戦初対決で金星を収めた。鹿島は今季初黒星を喫した。

(取材・文 竹内達也)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP