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川崎Fが“多摩川クラシコ”制して待望2勝目! 終盤怒涛ゴールで3発完封! 1人退場のFC東京は連勝ならず

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川崎Fがダービーを制して今季2勝目

[3.30 J1第5節 川崎F 3-0 FC東京 U等々力]

 J1リーグは30日に第5節を行った。川崎フロンターレFC東京の“多摩川クラシコ”は、川崎Fが3-0で勝利した。前半34分にMF脇坂泰斗が先制ゴールを挙げると、後半38分には途中投入コンビが躍動。MF山内日向汰のアシストからFW山田新が追加点を挙げた。後半アディショナルタイム2分過ぎにはMF橘田健人がダメ押しの3点目。川崎Fは連敗を止め、FC東京は前節に続く2連勝とはならなかった。

 直近3連敗の川崎Fはマルシーニョを出場停止で欠くなか、前節から先発を5人変更。4-2-3-1の布陣で、GKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF三浦颯太、U-23日本代表DF高井幸大、DFジェジエウ、DF瀬川祐輔。2ボランチはMF瀬古樹と橘田。2列目は左からFW遠野大弥、トップ下に脇坂、FW家長昭博。1トップにFWエリソンが起用された。

 前節に待望の初白星を得たFC東京はメンバー変更なし。4-2-1-3の布陣で、GKは波多野豪、4バックは左からU-23日本代表DFバングーナガンデ佳史扶、DF木本恭生、DF森重真人、日本代表DF長友佑都。2ボランチはMF小泉慶とMF高宇洋で、トップ下にU-23日本代表MF松木玖生。前線3人は左からFW遠藤渓太、U-23日本代表FW荒木遼太郎、FW仲川輝人が入った。[両スタメン&布陣]

 43回目の多摩川クラシコは序盤から激しい攻防を繰り返す。均衡が破れたのは前半35分、川崎FはFKの流れから中盤でボール保持。左サイドの三浦が長友を抜いてクロスを上げるが、ニアサイドの木本に阻まれる。しかしボールはそのままゴール左ポストに当たって跳ね返ると、そこに詰めたのは脇坂。角度のないところを冷静に押し込み、今季リーグ戦2ゴール目で先制点を挙げた。

 川崎Fはその後も攻勢を保つ。前半44分、中盤でボールを奪った橘田がPA手前から敵陣PA内にパス。反応した瀬古がGK波多野を抜きながらPA右からシュートを放つも、惜しくもゴール左外に外れていった。

 追いかけるFC東京は前半終了間際に川崎Fのゴールに迫るが、枠内に収めることができず。前半を0-1で折り返した。

 後半に入っても川崎Fが決定機を作り続ける。後半19分、反撃に出たいFC東京は3枚替え。荒木、松木、遠藤を下げ、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW小柏剛、MFジャジャ・シルバを投入する。同タイミングで川崎Fも交代カードを切り、瀬川に代えてDF佐々木旭が入った。

 流れを変えたいFC東京だが、さらに追い込まれる。後半27分、川崎Fは中盤で遠野が浮き球パスを送り、エリソンが反応。FC東京は危機を察知した波多野が飛び出して、エリソンを阻んでしまう。決定的な得点機会を阻止したとして、波多野は退場処分。FC東京はGK補充のために仲川を下げ、U-23日本代表GK野澤大志ブランドンを出場させた。

 川崎Fは後半37分に2枚替え。エリソンと遠野を下げ、FW山田新とJリーグデビューの山内を入れた。この交代策が的中。投入1分後、高井のロングパスから山内が左サイドを疾走する。PA左で鋭く切り返して中央に送ると、山田が押し込み、2-0と点差を広げた。

 後半アディショナルタイム、川崎Fは橘田がミドルシュートでダメ押しの3点目を沈める。試合はそのまま終了し、2-0で勝利。直近の3連敗を止め、待望の今季2勝目。さらにホーム通算200勝目を達成した。

(取材・文 石川祐介)

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Text by 石川祐介

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