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圧巻のドリブルで国立沸かせた町田MF藤本一輝、元日本代表にマッチアップ優勢も「有名じゃないから抜けている」

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FC町田ゼルビアMF藤本一輝

[4.13 J1第8節 町田 1-2 神戸 国立]

 幼少期から磨き上げてきたドリブルは元日本代表サイドバックにも通用していた。FC町田ゼルビアMF藤本一輝はこの日、4-4-2の左サイドハーフでJ1リーグ戦初のフル出場。開始直後に迫力あふれるプレッシングで最初の決定機を作り出すと、その後はDF酒井高徳とのマッチアップを優勢に進め、国立競技場の観衆を大いに沸かせていた。

 鹿屋体育大4年時のJリーグデビューから4年間を大分トリニータで過ごし、初の移籍を決断した今季は3年ぶりのJ1挑戦。初のフル出場を終えた試合後には「町田のサイドは相手を上回ることから始まるので、そこから攻撃につなげられたのは良かったと思う」と手応えも口にした。

 しかし、いずれもゴールやアシストには結びついておらず、「得点するチャンスもあったし、アシストする機会もあったので、もうちょっと質も高めないと数字につながらない。しっかり質を上げていきたい」と課題も述べた。

 開始直後の決定機では右足シュートがゴール上に外れ、その後はドリブルで抜き切っても折り返しのクロスがことごとく不発。中にはゴール前に味方が走り込んでいれば1点という場面もあったが、「自分は大外しか見えていなくて、もしかしたら中も空いていたかもしれない。判断の部分を上げていかないといけない」と悔やむしかなかった。

 さらに酒井とのマッチアップに関しても「まだ有名じゃないから抜けている部分もある。自分もまた一つ、二つレベルを上げていきたいと思っているし、これから対策されてきてからがスタートだと思う」と慢心せず、「(酒井は)やっぱり強かったし、今までやってきた相手と違うと改めて感じた」と謙虚に総括した25歳。「この基準でこれから対戦する相手ともやっていきたい」とさらなるレベルアップを誓った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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