“世界を知る17歳”FC東京MF佐藤龍之介がJ1デビュー「ルヴァン杯とは緊張感が別物」荒木不在で台頭なるか
[4.21 J1第9節 FC東京 1-2 町田 味スタ]
待ちに待った17歳でのJ1デビューは不完全燃焼のまま終わった。FC東京MF佐藤龍之介は1-2でリードされた町田戦の後半28分、トップ下のポジションで途中出場。反撃を託されての起用となったが、両チームともにオープンな蹴り合いが続く中、持ち前の技術を発揮できるシーンはあまりなく、試合もそのまま敗れる形となった。
10番を背負ったU-17W杯前の昨年夏にプロ契約を締結し、今季は高校3年生世代ながらトップチームでの活動を本格的にスタートした17歳の佐藤。シーズン序盤はなかなかベンチ入りの機会も与えられなかったが、17日のルヴァン杯・YS横浜戦で後半15分からピッチに立つと、この日の町田戦で初のJ1ベンチ入りを果たした。
出番は後半28分に訪れた。舞台は30811人の観衆が詰めかけた本拠地・味の素スタジアム。「ルヴァン杯とは緊張感が別物で、これが本当のJ1かと感じた。プロの本気の勝負のピッチ。入ってみないとわからないところがあって、今日はそれを感じられた」。雰囲気を味わいながらフィールドに入った。
しかし、ピッチの上ではタフな試合展開に飲み込まれる形となった。
「自分が入って落ち着かせてボールを受けてテンポを作りたかったけど、東京も町田さんのように蹴ってしまったり、つなげないシーンが増えてしまった。自分が入った意味を果たせなかった」
低い位置に降りたり、右のハーフスペースに顔を出すような試みは見られたが、「そこでボールを受けて前進させたかったけど、相手の守備が固く、思い通りにいかなかった」と佐藤。「チーム全体で相手に合わせず、自分たちのサッカーを貫くべきだったと思う。つなぐことが全てじゃないけど、相手の様子を見ながらもっと適切なプレー選択をしたかった」。町田の得意とする展開に持ち込まれたチーム全体の試合運びにも課題が残った。
「悔しさが残っている」という不完全燃焼に終わったが、J1デビューは大きな一歩。特徴が近いU-23日本代表MF荒木遼太郎はU23アジア杯参加でチームを離脱しており、いまが絶好のアピールチャンスだ。世界舞台を知る17歳は「そこのポジションで自分が出て活躍したいという思いを持っている。(荒木が)帰ってきてからも競争に加わっていけるようにやっていければと思う」とここからの台頭を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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待ちに待った17歳でのJ1デビューは不完全燃焼のまま終わった。FC東京MF佐藤龍之介は1-2でリードされた町田戦の後半28分、トップ下のポジションで途中出場。反撃を託されての起用となったが、両チームともにオープンな蹴り合いが続く中、持ち前の技術を発揮できるシーンはあまりなく、試合もそのまま敗れる形となった。
10番を背負ったU-17W杯前の昨年夏にプロ契約を締結し、今季は高校3年生世代ながらトップチームでの活動を本格的にスタートした17歳の佐藤。シーズン序盤はなかなかベンチ入りの機会も与えられなかったが、17日のルヴァン杯・YS横浜戦で後半15分からピッチに立つと、この日の町田戦で初のJ1ベンチ入りを果たした。
出番は後半28分に訪れた。舞台は30811人の観衆が詰めかけた本拠地・味の素スタジアム。「ルヴァン杯とは緊張感が別物で、これが本当のJ1かと感じた。プロの本気の勝負のピッチ。入ってみないとわからないところがあって、今日はそれを感じられた」。雰囲気を味わいながらフィールドに入った。
しかし、ピッチの上ではタフな試合展開に飲み込まれる形となった。
「自分が入って落ち着かせてボールを受けてテンポを作りたかったけど、東京も町田さんのように蹴ってしまったり、つなげないシーンが増えてしまった。自分が入った意味を果たせなかった」
低い位置に降りたり、右のハーフスペースに顔を出すような試みは見られたが、「そこでボールを受けて前進させたかったけど、相手の守備が固く、思い通りにいかなかった」と佐藤。「チーム全体で相手に合わせず、自分たちのサッカーを貫くべきだったと思う。つなぐことが全てじゃないけど、相手の様子を見ながらもっと適切なプレー選択をしたかった」。町田の得意とする展開に持ち込まれたチーム全体の試合運びにも課題が残った。
「悔しさが残っている」という不完全燃焼に終わったが、J1デビューは大きな一歩。特徴が近いU-23日本代表MF荒木遼太郎はU23アジア杯参加でチームを離脱しており、いまが絶好のアピールチャンスだ。世界舞台を知る17歳は「そこのポジションで自分が出て活躍したいという思いを持っている。(荒木が)帰ってきてからも競争に加わっていけるようにやっていければと思う」とここからの台頭を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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