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4季ぶりのJ1、札幌は18歳ルーキー奈良が磐田を完封し勝ち点1獲得

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[3.10 J1第1節 札幌0-0磐田 札幌ド]

 4シーズンぶりのJ1復帰を果たしたコンサドーレ札幌はホームにジュビロ磐田を迎え、0-0のスコアレスドローで勝ち点1を分け合った。Jリーグが開幕した93年生まれのルーキーDF奈良竜樹が開幕戦に先発し、完封に貢献した。

 札幌は前半35分、MF近藤祐介が左サイドに展開し、DF岩沼俊介が左クロス。MF岡本賢明が完璧なタイミングで左足ボレーで合わせたが、シュートはゴール上に浮いてしまう。0-0で前半を折り返すと、磐田も立ち上がり早々にロングフィードからFW前田遼一が頭で落とし、福岡へのレンタル移籍から復帰したMF松浦拓弥が左足でシュート。後半26分にも日本代表DF駒野友一の右クロスにMF菅沼実が頭で合わせたが、枠を捉えることはできなかった。

 ホームでの開幕戦を白星で飾りたい札幌は、清水から完全移籍で加入したMF山本真希が果敢な飛び出しでチャンスをつくる。しかし、後半28分、スルーパスに抜け出した山本のシュートはGK川口能活が好セーブ。同37分にも山本が岩沼とのワンツーで左サイドを突破し、FWキリノにつないで最後はFW前田俊介が左足で狙った。大分から加入した背番号11に決定機が訪れたが、これもGK川口の好守に遭い、1点を奪えなかった。

 磐田も後半ロスタイムに駒野の右クロスから前田がヘディングシュートを放つが、GKの正面。互いに最後の決め手を欠き、2012シーズン初戦はスコアレスドローに終わった。

 札幌の最終ラインを支えたのは、新加入のDFジェイド・ノースとCBを組んだ18歳の奈良。昨季も2種登録ながらJ2で7試合に出場するなど終盤は主力を担っていたが、今季からトップ昇格を果たしたルーキーが堂々たるプレーを見せ、石崎信弘監督も「思った以上によかった。ただ、クロスからのピンチがあったので改善点もあった。あとはもう少しいいビルドアップができてくれば」と及第点を与える。「J1に上がって初めての試合としては選手の頑張りは出ていた」と、4季ぶりのJ1初陣で手にした勝ち点1を評価した。

 一方の磐田もDF加賀健一(F東京)、DF那須大亮(柏)、DF古賀正紘(福岡)と守備陣が今オフに相次いで移籍し、この日は仙台から加入のDFチョ・ビョングクが先発したが、守護神のビッグセーブもあり、完封に抑えた。攻撃陣ではFW金園英学、FW山崎亮平が負傷離脱している中で迎えた開幕戦。アウェーで最低限の勝ち点1を手にし、今季からチームを指揮する森下仁志監督は「若い選手が多い中、アウェーで自分たちがやりたいサッカーが長い時間やれたのは自信になった」と自身の初陣を振り返った。

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