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阿部2発&巻らもゴール、東京Vは今季最多の5得点で北九州に完勝

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[5.20 J2第15節 北九州1-5東京V 本城]

 東京ヴェルディが今季最多の5得点を奪い、ギラヴァンツ北九州に完勝した。5位・東京Vは敵地で12位・北九州と対戦。FW阿部拓馬のゴールで先制し、前半を2-0で折り返すと、後半には途中出場のFW巻誠一郎らが3点を追加。圧巻のゴールラッシュをみせつけた。

 試合後、東京Vの川勝良一監督は「結果的には点差が開いたが、キツイ時間もあったし、北九州もいいチームだった。終わってみて点が開いたが、やっているときはそう感じなかった」と振り返ったが、零封負けを喫した前節の岡山戦(0-1)の敗戦を払しょくするようなゲームになった。

 試合は前半17分、MF飯尾一慶が獲得したPKを阿部が冷静に決めて、東京Vが先制に成功。さらに同24分には追加点。左サイドからドリブルで仕掛けた阿部がファーサイドへクロスを入れる。フリーのMF西紀寛が右足ダイレクトで叩き込み、2-0と差を広げた。そのまま前半を折り返す。後半に入っても東京Vの勢いは止まらない。後半5分には左CKのこぼれを展開。相手のクリアボールをDF森勇介が頭で跳ね返すと、PA内左のDF深津康太が胸トラップから落ち着いて右足シュート。3点差に突き放した。

 しかし、同7分には失点。右CKからDF小森田友明にヘディングシュートを決められてしまう。後半14分にはPA内で仕掛けた阿部が小森田に倒されて、PKを獲得。再び3点差に突き放すチャンスだったが、FW杉本健勇のシュートはGK佐藤優也に止められた。嫌な流れに傾きかけると、直後のプレーで北九州がカウンター。果敢に仕掛けてきたFW渡大生をDF高橋祥平が倒してしまい、PAわずかに手前でFKを献上してしまう。だが、ここでMF木村祐志が放ったFKはわずかに枠を外れた。このチャンスをものにできずに北九州は失速。すると東京Vが再び加速する。

 後半34分には阿部が2点目。攻め上がっていた高橋の横パスをPA内右で受けると、DF2枚に挟まれながらも粘る。倒れ込みながら、体勢を整えると強引に右足シュート。角度のない位置からのシュートはゴール左へ吸い込まれた。さらに3分後の後半37分には5点目が生まれる。飯尾のパスをゴール前左で受けた巻が右足アウトサイドでシュート。途中出場の巻が放った技ありの一撃が決まり、5-1と4点差に突き放した。そのまま試合は終了。東京Vが今季最多の5得点を奪い、勝ち点3を手にした。

 試合後、2点の活躍をみせた阿部は「5点取ったのは良かったがゼロで抑えられればもっと良かったと思う」と貪欲にコメント。とはいえ「たくさん点が取れたことは本当に良かったと思う」と話すと笑顔をみせた。

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