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“連れてきてもらった”決勝戦…浦和MF伊藤敦樹が涙「こんなプレーしかできない自分が悔しい」

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MF伊藤敦樹

[11.4 ルヴァン杯決勝 福岡 2-1 浦和 国立]

 浦和レッズは4日、ルヴァンカップ決勝でアビスパ福岡に1-2で敗れ、7年ぶり3度目のJリーグカップのタイトルを逃した。試合後、MF伊藤敦樹は取材エリアで涙を浮かべ、「不甲斐ないプレーをしてしまって恥ずかしいし、申し訳ない気持ちでいっぱい」と敗れた責任を背負った。

 J1リーグ戦では全試合に出場している伊藤だが、9月の準々決勝と10月の準決勝は日本代表活動に参加していたため欠場。プライムステージはこの決勝戦が初めての出場だった。

 それでもチームは前半5分に先制点を献上すると、アディショナルタイムにも失点。伊藤自身は0-2の後半16分に交代し、そこからチームの反撃は始まったが、福岡の堅守を前に1点を返すにとどまり、最後まで同点に追いつくことはできなかった。

 福岡の表彰式を見つめた伊藤は「こんなに悔しいことはない。プロに入ってから一番悔しい瞬間だったので、もうこんな思いはしたくない」と沈痛な表情で振り返り、あふれる思いを抑えきれなかった。

「ここまでチームに連れてきてもらって……。素晴らしい雰囲気を作ってもらって、こういう試合でこんなプレーしかできない自分が悔しい」。取材エリアでは涙を浮かべながら声を震わせた背番号3。「もっとできると思っているし、もっとやらないといけないのは分かっている」と言葉を絞り出した。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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