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[全中]大分中が初の準決勝に進出、九州勢3校のベスト4に “負けられない”意識強める

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大分中が初のベスト4に進出する

[8.22 全中準々決勝 大分中3-2さぬき南中 県総合運動公園第2サッカー場]

 最後は力でうっちゃった。今大会初めての先制を許し、前半だけで2度のリードを奪われた大分中(大分)だったが、後半7分にDF矢野晃也(3年)のアシストから、投入されたばかりのMF小野涼成(2年)が同点弾。そして同アディショナルタイム4分にMF後藤暖翔(3年)が逆転弾を決めて、勝利をもぎ取った。

 対策はしていたというが、相手10番のFW安西来起(3年)は予想以上だったようだ。岡松克治監督も「あの10番はやっぱり…」と自ら話し始め、「ヘディングはうちの4番が勝てるかと思ったけど、あそこで弾き返せなかったときにやられることが多かった」とまずは注目エースに脱帽。そのうえで「先制されたけど、すぐ追いつけたことが大きかったですね」と結果的に相手を上回った愛弟子たちを称えていた。

 4度目の出場となっている大分中だが、これまでは平成28年度と昨年度の2回戦が最高だった。ただ今年は半分以上の選手が昨年度大会を経験しており、2回戦で昨年敗れた帝京大可児中(岐阜)に5-0で圧勝するなど、過去と比べてもチームの完成度には自信を持っている。

 ベスト4の内訳をみると、九州勢が3校。九州予選で敗れた神村学園中(鹿児島)は一番意識するチームだが、その前に九州2位の難敵、日章学園中(宮崎)が立ちはだかる。いずれも九州を代表する中高一貫校だが、岡松監督は負けられないとばかりに、「この子たちも次のステップが大事。全国大会を中学のうちに経験して、その緊迫した準決勝とか、そういう試合を味わうことが大事だと思っています」と鼻息を荒くした。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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