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[全中]昨年に続く2回戦で激突、日章学園が0-6敗戦のリベンジ!ライバル青森山田に完勝!!目指すは“監督の地元V”のみ

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日章学園が昨年度のリベンジを果たす3発快勝でベスト8に勝ち上がった

[8.21 全中2回戦 日章学園中3-1青森山田中 屋島レクザムフィールド]

 日章学園中(宮崎)が強い勝ち方で“ライバル校”の青森山田中(青森)を3-1で下した。

 序盤からペースは日章学園だった。前半6分、同14分と吉崎が迎えたチャンスは決めきることができなかったが、同16分、高い位置のプレスから相手DFラインのミスを誘発。ボールを奪ったMF大平陽稀(3年)が右足で決めて、前半を1点リードで折り返すことに成功する。

 さらに後半に入ると4分、DF岩元礼王(3年)が左サイドからエリア内に入ったところでDF青山竜悟(3年)に足をかけられてPKを獲得。これを吉崎が豪快に突き刺してリードを広げると、後半7分にはCKのこぼれ球を吉崎が押し込んで、あっという間に3点差とした。

 終盤に青森山田の反撃に遭うものの、途中出場のFW芳賀昊生(3年)の1点に封じる。青森山田に許したシュート数は後半の3本だけと、内容でも上回る快勝でベスト8への切符をつかんだ。

 チーム内では悔しさをバネにする気持ちを共有していた。4年前に全中を連覇した日章学園だが、一昨年度はまさかの九州予選で敗退。そして昨年度は2回戦で連覇を飾った2大会ではいずれも決勝で破っていた青森山田中(青森)に、0-6で屈辱的な大敗を喫していた。

 特にこの日もスタメンだったFW吉崎太珠(3年)とDF前田千颯(3年)は昨年の青森山田戦にフル出場。GK山口晃誠(3年)とFW松下幸聖(3年)も途中出場することで、その悔しさを直接味わっていた。

 吉崎は先輩のDF藤山真(日章学園高1年)らから激励のメッセージが届いていたことを明かす。「去年のリベンジをしようと思ってピッチに立ちました。先輩にいい報告がしたいなと思って戦いました」と笑顔で汗をぬぐった。

 本拠地で戦っているような雰囲気も、チームを後押ししている。チームを率いる花房亮太監督は今大会の開催地である香川県出身。この日は母校の高松商高の後輩たちが応援席から声援を送り、さらには前日の1回戦で敗退していた同郷の宮崎日大中の選手たちも、友情応援に駆けつけていた。

「『花房亮太コール』も聞こえましたよね。嬉しかったなー」と口元を緩めた花房監督。「地元で獲らなきゃ。こんなチャンスはないと思います」と力を込めると、吉崎も「花房先生の地元なので、胴上げできるように優勝したい」と改めて目標を明確にしていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ

児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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