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[国体少年男子]3戦15発。大阪府が広島県に5-0で快勝し、悲願の初Vへ王手

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前半8分、大阪府MF山本天翔主将(G大阪ユース、1年)が先制ゴール

[10.15 国体少年男子準決勝 大阪府 5-0 広島県 OSAKO YUYA stadium]

 U-16年代の都道府県選抜チームが日本一を争う特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」サッカー競技少年男子の部は15日、準決勝を行った。初Vを狙う大阪府が広島県に5-0で快勝。大阪府は16年大会以来となる決勝(16日)で茨城県と戦う。

 これで3戦15発。大阪府が広島県を圧倒した。大阪府は前半8分、敵陣中央からMF山本天翔主将(G大阪ユース)が左足ミドルシュート。追い風にも乗った一撃は弾丸ライナーでゴール左隅へ突き刺さった。

 大阪府は11分にも前日5ゴールのU-16日本代表FW中積爲(G大阪ユース、1年)の左足ミドルが右ポストを叩く。流れの良い中で迎えた12分、右SH増田瑛心(C大阪U-18、1年)が前方のスペースを活用。右SB中島悠吾(G大阪ユース、1年)が相手DFをかわしてエンドライン際から切れ込むと、最後は折り返しを中積が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 広島県は、MF長村星波(瀬戸内高、2年)が中央で相手のプレスを剥がしてスルーパスを狙うシーンもあったが、大阪府の切り替え速く、強度の守備を攻略することができない。25分、大阪府は中央から6本、7本とパスを繋いで中積が決定的な左足シュート。広島県はGK小川煌(広島ユース、1年)のファインセーブで何とか逃れたものの、主導権を握ることができなかった。

 工夫しながらビルドアップし、MF山里謙心(広島ユース、1年)がターンから前を向く。そして、準々決勝2発のMF小林志紋(広島ユース、1年)まではボールが通るも、寄せの速い大阪府はその先をやらせない。

 逆に、CB重村心惺(興國高、1年)らDFラインから縦パスの通る大阪府はゲームを支配。35分には右サイドで山本が奪い返し、中積が右中間への抜け出しから中央へラストパスを通す。最後はMF當野泰生(G大阪ユース、1年)が身体を投げ出して合わせ、3-0とした。

 広島県は後半、右サイドのオープンスペースを突く形で反撃。MF土井川遥人(広島ユース、1年)がシュート、ラストパスへ持ち込む。大阪府にミスが出ていたこともあり、広島県が流れを掴んでいたが、ここで1点を返すことができなかった。

 逆に大阪府は21分、左サイドから崩し、中積がこの日2点目のゴール。その後も貪欲に追加点を狙って攻め続ける。広島県も諦めずに戦い、長村の股抜きドリブルや小林の右足ミドル、サイド攻撃などで1点を目指す。だが、大阪府は34分にも中積のインターセプトから當野がこの日2点目。強豪対決を5-0で突破し、初の日本一に王手をかけた。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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