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[国体少年男子]195cmの高さが大阪府の強みに。自信をつけてきたGKイシボウ拳が2試合連続無失点勝利に貢献

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大阪府のGKイシボウ拳(C大阪U-18、1年)は2試合連続無失点勝利に貢献

[10.15 国体少年男子準決勝 大阪府 5-0 広島県 OSAKO YUYA stadium]

 195cm、80kgの超大型守護神が成長を示している。大阪府のGKイシボウ拳(C大阪U-18、1年)は、試合終了間際にGK岩瀬颯(興國高、1年)と交代するまで無失点。ハイボールの強さは大阪府にとって大きな武器となっている。

 前日の佐賀県戦は相手のロングボール対策でイシボウが前へ。この日も「セットプレーの守備のところで(竹林優佑)GKコーチと話しながら高さを信じて活かそうと」(坂元博晃監督、摂津高)という期待に、イシボウは応えて無失点勝利に貢献した。

「クロスボールにはユース(C大阪U-18)に入って自信を持てたので、ロングスローとか、CKのクロスとか上げられても嫌じゃないので自信を持ってやれています。高さをつけたり、落下地点とか、高校に入って落ち着いて、ゆっくりとボールを見ながらやっている」。練習、試合で成功体験を重ね、今では完全に自分の特長にしている。

 静岡県との初戦では、チーム全体の硬さもあって3失点。「みんなあんま上手くいかなくて、僕も上手くいかなくて。でも、『次は無失点で行くぞ』とそこから気持ちを強く持ってやっています」。今年の大阪府の特長の一つが戦術理解度の高さ。静岡県戦後に前からの守備のやり方を確認すると、すぐに対応して佐賀県戦で無失点。この日も無失点で終え、イシボウも、チームも、また守りに自信を得た。

 そのイシボウについて、坂元監督は「4月のスタートからすると、だいぶ成長していると思う」と評価。ポテンシャル十分の大器は、「僕自身、キックが凄く好きなので、一発でFWとか相手の嫌なところへ蹴れるだったり、守備はもちろん、身長を活かしてシュートを打っても入らないと思われるようなGKになりたいです」と目標のGK像について、説明する。

 憧れのGKは、C大阪U-18の先輩で、U-20日本代表のGK春名竜聖(現水戸)だ。「ユースに入る前、中学の時に1回練習参加したんですけれども、別格というかオーラもあったし、あの人はキックが物凄く上手いので、目標にしてやっています」。高さを活かしたプレーの精度やキックも磨き、先輩のように年代別日本代表に入っていくことも目標だ。

 決勝の対戦相手はC大阪U-15時代のチームメートであるDF清水朔玖(鹿島学園高、1年)も擁する茨城県だ。「相手には元チームメートもいたりして、絶対に負けたくない。絶対に優勝して、個人としてもっとアピールして、色々な人に見てもらえるように頑張りたいです」と誓った。決勝も高さで相手を圧倒し、無失点で勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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