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ナイキ「THE CHANCE」、世界16名入りの滝川二FW木下「今まで生きていて一番嬉しかった」

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 世界55か国から総勢100名がバルセロナ(スペイン)に集い、プロになるチャンスを目指すスカウトプロジェクト、ナイキ「THE CHANCE」グローバルファイナルは25日、バルセロナのリザーブチーム用のスタジアムMini Estadiで、セミファイナルを突破した26名によるファイナルマッチを行った。

 30分3本で行われた試合には“日本代表”として参加しているFW木下稜介(滝川二高)とMF山之内優貴(鹿児島実高)が出場した。本来の中盤ではなくCBとしてプレーした山之内はボールコントロールとパスセンスの高さを武器にプレー。ディフェンスラインの統率やコミュニケーションでも積極的に声を出していた。が、1対1で課題を残し、クリアミスが失点につながるなど惜しくも最終選考を突破することができなかった。

 一方、左FWで出場した木下はなかなかボールが回ってこず、守備に追われる時間が長かった。しかしながら、木下は決定的なパス出しをするなどアピール。ボールを持ちすぎて苦し紛れのパスを奪われるなど課題も残ったが、セミファイナルで印象的な活躍を見せたことも功を奏してか、トレーニングツアー参加の勝者16名に名を連ねた。木下は「今日のプレーが悪かったので、正直呼ばれないと思っていました。ファイナル16名が読みあげていた時自分が呼ばれた瞬間は本当に頭が真っ白になり、自分が呼ばれたのかわからないというかびっくりしました。今まで生きていて一番嬉しかったです。結構練習したのでそれが報われたと思ったら思わず嬉し泣きしてしまいました」

 UEFAのAライセンスコーチのダレン・ジョーンズ氏は木下について「彼は私が見ているときに、ボールを持ち落ち着いたプレーを見せました。フェイントで相手を翻弄しながらも、直後にはシンプルなプ レーを選択しました。それがとても私の印象に残りました」とコメント。加えて「ただし、16人に選ばれましたがここからが本番なのです。150,000人の選手から16人に選ばれたこと自体すごいことですが、ここから 更に体力、精神力を向上させなくてはいけません。彼はもう子供ではなく、大人の男に仲間入りをするのです。世界中を回るツアーに参加する中 で、自分の力で監督やコーチ陣を印象づけていかなくてはいけません」と期待した。

 勝者16名はナイキアカデミーと契約する1名に選ばれることを目指す究極のトレーニングツアーに参加し、マンチェスター・U、ユベントスなどを訪問。クラブのコーチやスカウトが目を見張る中で、各クラブユースチームなどと対戦し、彼らの目に留まればプロ契約を勝ち取る可能性もある「CHANCE」を手に入れた。

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