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エース決勝弾で日本がフランス撃破! ブラインドサッカー日本代表主将・川村怜「理想的なゴール」

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川村怜が開始早々にゴールネットを揺らす

 ブラインドサッカー日本代表は30日、国際大会「Santen IBSA ブラインドサッカー ワールドグランプリ 2021 in 品川(以下、Santen ブラサカグランプリ 2021)」のグループリーグ初戦でフランスに1ー0で勝利。主将でエースの川村怜が決勝点を挙げた。

 川村も「理想的なゴール」と口にする。開始50秒、田中章仁が右サイドでボールを奪うと、旋回しながら左サイドにパス。受けた川村には相手2選手がマークに付くも、川村はゴール方向に体を向け、ドリブルで2選手をかわした瞬間に右足シュート。ゴール右隅に突き刺した。

「立ち上がりはチームとしてシンプルにボールを回していこうということは話していたので、いい形で味方からパスが来て、自分の得意とする形で点が取れた。理想的なゴールだったなと思います」

 日本は川村の1点を守り切り、短期決戦の初戦を白星で飾った。試合後、川村は「どんな大会でも初戦は緊張感があって、どのチームも勝ち点3を取りに来る。そんな中でしっかり勝ち切れたことは、非常に次につながると思います」と手応えを語る。

 コロナ禍で国際試合は約一年半ぶりに。「緩急を使ったドリブルをもっともっと発揮したかったですけど、けっこう苦戦した」と初戦の難しさを明かす。「(相手のフィジカルは)ものすごく強いっていう印象はないんですけど、手足が長かったり、重心が高かったり。一年半前もアジアとのアジア選手権だったので、ヨーロッパ勢との対戦は2年以上空いていた。足の長さというところに苦戦したのはあります」。ひさびさに味わった外国人のリーチや、芝の長さやボールの仕様が変わったりと難しい条件も重なった中で、貴重な勝ち点3を手にした。

 川村は先制点以外にも、ゴール正面から角度45度の位置でのシュートを連発し、チャンスを量産。「あのエリアでチャンスが生まれるっていうのは、事前の分析情報であった」。先制点にも「味方から本当にいいパスが来たので、自分がシュートまで強い気持ちを持っていきました」と手応えを語った。31日にはタイ戦に臨む。エースの2試合連続得点にも期待が懸かる。

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