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創成館は長崎総科大附と互角の戦いも惜敗。選手権での奪冠へ、「もっと向上心を」

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1年時に選手権全国大会を経験しているFW波多野太一が、創成館高の攻撃の中心となった

[6.9 インターハイ長崎県予選準決勝 創成館高 0-1 長崎総合科学大附高 長崎市営ラグビーサッカー場]

 20年度の選手権に続く全国大会出場を目指した創成館高は、惜しくも準決勝で涙を呑んだ。前半はボールを保持し、長崎総合科学大附高に走力、迫力を出させないようにゲームコントロール。意図的な戦いで前半を終えると、後半は幅を使った攻撃からチャンスも作り出していた。

 元長崎DFの久留貴昭監督も評価したGK濱村達也(3年)がクロス、シュートの対応で安定感高い動きを継続。後半前に出てきた長崎総科大附の攻撃を守備陣が辛抱強く跳ね返し、エースFW波多野太一(3年)や技巧派MF田川蓮翔主将(3年)らアタッカー陣が相手ゴールへ迫った。

 だが、警戒していたショートカウンターから失点し、0-1で敗戦。王者と拮抗した試合を演じたチームは選手権へ向けて、相手の鋭いプレッシャーの中でも視野広く、精度高くプレーすることなど課題の改善に取り組んでいく。

 この試合では、10番MF篠原太希(2年)ら下級生が台頭していることも印象付けた。今年は怪我人が続出し、チームづくりに苦慮。その中でもベスト4まで勝ち上がり、強度の高いゲームを経験することができた。ただし、久留監督は満足せずにより向上心を持って取り組むことを求める。

「毎日の積み重ねの中で、サッカーにもっと本気で向き合わないといけない。これくらい(で良いか)じゃ、ダメです。もっと、向上心を持って欲しい」。激戦区・長崎で常に上位に進出し、壁を破っている創成館だが、長崎で常に勝つチームにならなければならない。選手権は必ず全国へ。そのために、より向上心を持って、本気の日々を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)
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