beacon

初の山口決勝進出、準優勝。宇部鴻城は指揮官慕う若手Jリーガーからのエール、助言も力に

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半14分、宇部鴻城高はFW黒羽大雅がヘディングシュートを決めて1点差

[6.12 インターハイ山口県予選決勝 高川学園高 2-1 宇部鴻城高]

 全国大会初出場を懸けた決勝戦。宇部鴻城高の湊卓也監督の下にはJリーガーからのエールも届いていたという。川崎Fの新鋭MF橘田健人や清水期待のレフティー、MF高橋大悟は神村学園高コーチ時代の教え子。彼らは昨年末のフェスティバルに駆けつけてベンチにも入り、宇部鴻城の選手たちにアドバイスするほど指揮官を慕っているようだ。

 湊監督は「昨日、(橘田から)『先生、みんなに頑張って下さい、と言っておいて下さい』ってLINEが来ていました」と明かす。ともに注目度高い若手プレーヤー。DF岡村譲二朗主将(3年)は「(橘田や高橋のアドバイスで)パスの質がまだまだ足りていないことを分かったので、まだまだ成長するための刺激になりました」と語っていたが、選手たちは彼らのアドバイスやエールも力に決勝へ臨み、自分たちの技術力、判断力を駆使して健闘した。

 この日、巧みにマークを外して追撃ヘッドを決めたFW黒羽大雅(3年)は、「(高橋から)GKとの1対1で近すぎたら自分のシュートコースがなくなるので遠くからでも打てるように」と助言を受けていたという。この日1対1のシーンはなかったものの、「クロスが来る前に自分のところに来るなと思ったので勢いよく入ってゴールに入ったので良かった。普段からDFを外す動きを練習していたので入って良かったです」とコメントする。

 地元・宇部市立上宇部中出身の黒羽は、「最初は県外行こうと考えていたんですけれども、(宇部鴻城は)県内でとても良いサッカーをしていて、自分もここで成長したいと思いました」という。岡村や黒羽、FW前田周宥(3年)ら個の力も有す選手たちはJリーガーたちから教わったことも胸に成長を続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

TOP