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PK戦で決着!矢板中央が東山を下し、インハイで初の8強入り!

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矢板中央が初の8強へ

[7.26 インターハイ3回戦 矢板中央高 1-1(PK5-4)東山高 鳴門大塚]

 矢板中央がインハイで初の8強入り! 令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」サッカー競技(徳島)は26日、3回戦を行い、矢板中央高(栃木)と東山高(京都)が対戦。1-1で突入したPK戦を矢板中央が5-4で制し、初の準々決勝進出を決めた。

 選手権では4度4強入りしている矢板中央だが、インターハイの最高成績は16強。今回は3度目の3回戦挑戦だった。4-4-2システムのGKは上野豊季(3年)、右SB勝田大晴(3年)、CB梶谷皇光斗(2年)、CB畑岡知樹(3年)、左SB木村匠汰(3年)。ダブルボランチが田邉海斗(3年)と吉川侑輝(3年)、右SH長田皐汰(3年)、左SH高橋靖一(3年)、2トップは若松優大(3年)と高橋秀斗(3年)がコンビを組んだ。

 一方の東山は18年度大会3位で前回大会8強。3-4-3のGKが佐藤瑞起(3年)、3バックが松橋啓太(3年)、U-17高校選抜の新谷陸斗主将(3年)、仲里勇真(3年)。ダブルボランチが大谷彩斗(3年)とU-17高校選抜の真田蓮司(3年)、C大阪内定のU-18代表候補MF阪田澪哉(3年)が右WB、清水楓之介(3年)が左WB。前線は豊嶋蓮央(3年)、北村圭司朗(3年)、中野翔真(3年)が3トップを組んだ。

 東西の実力派同士による16強決戦は試合開始直後にスコアが動いた。4分、矢板中央は木村が右サイドからロングスロー。これを田邉が頭でゴールを破った。全国No.1を自負する木村のロングスローはその後も東山を苦しめる。

 13分、右サイドからのロングスローに若松が飛び込むと、フワリと舞ったボールがクロスバーをヒット。直後には再び木村の右ロングスローを田邉が完璧なヘッドで捉える。だが、これもクロスバーを激しく叩き、2点目は生まれない。

 東山は3バックの中央に位置する新谷からビルドアップ。右の松橋が大きく持ち運ぶなど、変化も加えながら前進する。矢板中央はアプローチが速く、田邉や吉川がインターセプト。それでも、東山は阪田の仕掛けなどからCKを獲得したほか、中へ持ち込んだ清水のシュートなどで同点を目指す。そして前半35+4分には、右ショートコーナーからファーサイドでマークを外した豊嶋が決定的なヘッドを放つが、ボールはクロスバー上方へ外れた。

 積極的な交代策を特長とする矢板中央は前半35分に前日決勝点のMF高橋海斗(3年)、後半立ち上がりには切り札のMF柏木康介(3年)を送り出す。対する東山は阪田と豊嶋のポジションをチェンジ。14分には北村とのワンツーから阪田が右足を振り抜く。

 矢板中央はカウンターから高橋海や柏木がボールを収めて仕掛け、東山も前線を起点にコンビで崩そうとするなど、ややオープンな展開に。東山はクーリングブレイク明けの21分に右WB石井亜錬(3年)、左WB志津正剛(2年)を同時投入して豊嶋を再び前線へ上げ、矢板中央は26分にFW坂本怜輝(3年)をピッチに加えた。

 矢板中央は畑岡がDFラインをコントロールしながらチャレンジ&カバーを徹底。相手の陣形に合わせるように左SH高橋靖が重心を落とし、守備意識高く守っていた。だが、東山は34分、3連続CK。3本目のCKは矢板中央GK上野がパンチングしたが、ファーサイドで拾った清水がカットインから左足を振り抜く。コントロールされた一撃がゴール左隅に決まり、1-1となった。

 ここから互いに攻め合ったがスコアは動かずPK戦突入。互いに4人目まで成功して迎えた5人目、先攻・東山のシュートが枠を外れる。直後に矢板中央の坂本が長い間合いから右足シュートを真ん中に蹴り込んで決着。矢板中央が初の8強入りを決めた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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