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[MOM4318]長崎日大GK吉原亜怜久(3年)_期待に応えた!交代出場GKがPK戦で大仕事

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PK戦3人目、長崎日大高GK吉原亜怜久(3年=波佐見町立波佐見中出身)が右へ跳んでストップ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.8 インターハイ長崎県予選準決勝 長崎日大高 1-1(PK5-3)創成館高 県立百花台公園サッカー場]

 PK戦直前に投入されたGK吉原亜怜久(3年=波佐見町立波佐見中出身)が、長崎日大高を決勝へ導いた。

 PK戦が近づく中、ベンチスタートの吉原は「自分が」の思いが伝わるような準備。坂本信行監督は「行かせてくれ、という感じだった」と吉原起用を決断し、その3年生GKが見事にPK戦で1本を止めた。

 互いに2人ずつが決めて迎えた3人目、相手キッカーと対峙した吉原は右手で右側を指差し、相手を誘い込む。そこに蹴られたボールを完璧にストップ。「誘いました。自分、練習からPKの練習をしていて、ルーティンができていて、右に誘ったという感じですね。嬉しかったです」。ガッツポーズした後、すぐに仲間たちを落ち着かせて次へ。そして、勝利が決まると全身で喜び、仲間たちと抱擁を繰り返した。

 GKの層の厚い長崎日大で現在はサブ。「彼の良さは状況把握が得意で、キャッチングが凄く得意」という先発GK田村祥主将(3年)をサポートしている。この日、ピッチに立つ際は「すごく緊張はありましたけれども、やり切るしかないと」。覚悟を決めてピッチに入ったGKは、PK戦で田村のキャプテンマークを左腕に巻いて奮闘。勝利に貢献した。

 亜怜久という名前は「目立つので凄く良い」という。憧れのGKにリバプールGKアリソン・ベッカーの名を挙げた吉原は、決勝でも最高の準備をして、先発でも、サブでもチームのために戦う構え。そして、「無失点で抑えてチームに貢献できたらなと思います」。決勝も必ず勝って、仲間たちと再び歓喜する。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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