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[MOM4319]国見DF中浦優太(3年)_先輩たちの姿を見て意識変化。同点ヘッド決め、我慢強い守備も

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国見高CB中浦優太(3年=Erba FC出身)は同点ゴールに加え、守備でも奮闘

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.8 インターハイ長崎県予選準決勝 海星高 1-1(PK8-9)国見高 県立百花台公園サッカー場]

 失点直後に同点ヘッドを決め、CB平田大耀主将(3年)とともに最終ラインの中央で奮闘。木藤健太監督も「頑張っていた。声がけとかしっかりできるようになってきた」と評したCB中浦優太(3年=Erba FC出身)が、国見高の長崎県予選決勝進出に大きく貢献した。

 前半11分に失点した国見だったが、その3分後に中浦がゴールを奪い返す。左サイド後方からのFKを頭でゴールへ。「練習からずっと狙っていたので、セットプレーは。決められて、嬉しかったです。今までチームに色々な迷惑をかけていたので、得点取れて良かったです」と微笑んだ。

「セットプレーの攻撃の時は今までも決めてきたので、そこは自信があります」という中浦は守備面でも2トップや、背後のスペースへボールを入れて来る海星高の攻撃を我慢強く跳ね返していた。ギリギリのオフサイドでヒヤリとするシーンもあったが、失点の後は決定打をほぼ打たせず。PK戦でも6人目のキッカーとして決め、勝利に貢献した。

 以前は弱音を吐いたりして「チームに迷惑をかけていた」。だが、選手権予選を制し、全国舞台で躍動した昨年の先輩たちの姿を見て「自分もやらないといけないと。良い刺激をもらえた」。選手権で先輩たちとともに先発出場していた平田の存在も発奮材料に成長を続け、この日は苦しい試合でチームを勝たせる活躍を見せた。

 大阪・Erba FC時代の恩師から勧められて長崎の名門校へ進学。「サッカーをする環境が整っていて、非常に良い」と感じるチームで、チームメートたちから刺激を受けながら変化してきた。次は全国大会出場をかけた決勝戦。「決勝でもゴールを狙いつつ、無失点で抑えられたらと思っています」。勝って、次は自分が仲間や後輩たちに刺激を与える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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