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[MOM4320]神戸弘陵FW馬場悠平(3年)_1年前の悔しさが糧に。進化したストライカーが兵庫準決勝で2発

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神戸弘陵高FW馬場悠平(3年=エベイユFC出身)は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 インターハイ兵庫県予選準決勝 神戸弘陵高 4-1 神戸高 アスパ五色メイン]

 悔しい思いをした1年前から、点を取るストライカーへ進化。FW馬場悠平(3年=エベイユFC出身)が2得点で神戸弘陵高を兵庫県予選決勝へ導いた。

 まずは前半10分に先制点。CB松井君弥(3年)のロングフィードで抜け出し、右足シュートをゴールへ沈めた。「(守りを固めてくる相手に対し、)こういう試合は先制点が大事だと思っていました。自分は背後を狙うのが得意なので、積極的に背後を狙って、後ろから良い感じのボールが入ってきたので、あとは決めるだけでした」。スピードを活かした抜け出しは相手との差を生み出すポイントに。この後も抜け出しやクロスからのシュートで脅威になっていた。

 だが、仕留め切れず、逆に追いつかれて1-1で後半へ。それでも、交代出場MF北藤朔(3年)のゴールで勝ち越すと、馬場が再びゴールをこじ開けた。21分、MF中邑蕾羽(2年)のスルーパスを引き出し、キックフェイント。DFをかわしてから左足シュートを流し込んだ。

「個人の技術のところは最近練習しているので、キックフェイントが最近得意になってきているので、上手く切り返せて、あとは1対1を決めるだけでした」。これで今大会は5試合で7得点。エースストライカーの役割を果たしている。

 1年前のインターハイ予選が糧になっている。馬場は初戦の1得点のみ。決勝でも先発したが、チャンスで決め切ることができず、2番目のキッカーを務めたPK戦でも失敗してチームは敗れた。「去年の決勝が一番悔しかったです」。そこから1年間努力を継続。得意の裏抜けやDF前への入り方などを磨き、今大会はゴールでチームを引っ張っている。

「1年間成長を求めてきて、去年の決勝でもPKで負けているのでやっぱりエースがいないと勝てないなと一番感じたので、そこは自分が取れて良かったと思います。(目指す姿は)一番は得点取れるFWなんですけれども、それ以外にも貢献できるように、(課題を改善して)キープして味方が苦しい時間帯に時間を作ったり、最後は自分がしっかり決めて勝たせるFWになりたいです」

 FWロベルト・レバンドフスキやFWアーリング・ハーランドのように、PAで勝負できるストライカーになることが目標。2日後の決勝へ向けては、「決勝は独特の雰囲気だと思う。いかに先制点を決めるかが大事。今年は自分がしっかり決めて勝ちたい」。1年前の思いも込めて戦い、必ず決めて神戸弘陵を全国大会へ導く。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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