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[MOM4367]東邦MF山端寧生(2年)_2発!相手の代表組を上回る大活躍

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後半7分、東邦高FW山端寧生(2年=愛知フットボールクラブ一宮U-15出身)がPKを決め、この日2得点目のゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.29 インハイ1回戦 東邦高 2-1 神村学園高 忠和公園多目的広場A]

 対戦した神村学園高(神村学園)にはU17アジアカップMVP&得点王のMF名和田我空(2年)をはじめ、U-17日本代表やU-16日本代表、U-17日本高校選抜と「有名な選手ばかり」(東邦高・杉坂友浩監督)。その中で東邦高(愛知)の2年生アタッカーが最も輝いた。

 FW山端寧生(2年=愛知フットボールクラブ一宮U-15出身)は、注目校相手に2得点の大活躍。「最初縦に行って行けると思った」という背番号9のサイドアタッカーは、左サイドからのドリブルでチャンスメークする。そして、相手の警戒を逆手に取って先制点を決めた。

 前半27分、左サイドでボールを持つと、「ずっと縦行っていたので、相手が縦警戒したところで中が空いた」とカットイン。中へ持ち込んで右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅へ吸い込まれた。

 チームを勇気づける一撃。「気持ちよかったです」と振り返るFWは、後半7分にも左サイドからドリブルで中へ潜り込む。強気のドリブルがDFのファウルを誘い、PKを獲得。本来のキッカーはエースMF森一琉(3年)だったが、「自分がもらったので、こんな大舞台で2点決めるっていうのもなかなかないので自分が蹴ろうと強い意志で蹴りました」。右足で左へ決め、これが決勝点となった。

 杉坂監督は山端について、「縦に仕掛けて右足も左足もしっかりシュートが打てる。学校でも(名門の野球部の生徒の中で)中心的にやってくれている」と説明する。山端は元市立船橋高監督の石渡靖之総監督や元中京大中京監督の道家歩コーチ、長く東邦の監督を務めた横井由弦コーチら充実したコーチ陣の指導を求めて東邦へ進学。個を強化し、スピードが増したことによって全国舞台でも活躍する選手に成長した。

 名和田ら相手の注目選手を上回るパフォーマンスで勝利。この活躍をブレイクのきっかけにする。「自分もああいう選手みたいに代表に入りたい」。課題の守備面でもよりチームに貢献する考え。そして抜群の攻撃力を発揮し、堅守・矢板中央高(栃木)との2回戦でも主役級の活躍をしてのける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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