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[CL]前回王者チェルシーがグループリーグ敗退危機…ユベントスに敗れ3位転落

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は20日、各地でグループリーグ第5節1日目を行い、ユベントス(イタリア)がホームでチェルシー(イングランド)に3-0で快勝した。E組2位に順位を上げたユベントスに対し、チェルシーは3位に転落。前回王者がグループリーグ敗退の危機に立たされた。

 前節終了時点で勝ち点6のユベントスと勝ち点7のチェルシーによる生き残りを懸けた大一番。勝ち点7のシャフタール(ウクライナ)を含め、三つ巴の混戦となっていたE組は、この日、ノアシェラン(デンマーク)を下したシャフタールが勝ち点を10に伸ばして決勝トーナメント進出を決め、ユベントスもグループリーグ突破に大きく前進する貴重な勝ち点3を手にした。

 立ち上がりから積極的な入りを見せたユベントスは前半4分、FWブチニッチの左クロスに逆サイドから走り込んだMFリヒトシュタイナーが右足でシュート。しかし、GKチェフが体に当てたボールはポストを直撃する。対するチェルシーも同9分、自陣からMFオスカルがドリブルで駆け上がり、DF2人をかわしてFWアザールにスルーパスを通したが、アザールのシュートはGKブッフォンの好セーブに阻まれた。

 ユベントスは前半15分にもセットプレーから決定機をつくる。MFピルロの右CKをブチニッチが落とし、MFマルキージオが右足で狙うが、GKチェフがセーブ。チェルシーは同36分、高い位置でMFラミレスがインターセプトを見せ、オスカルが決定機を迎えるが、シュートは必死に戻ったDFボヌッチがスライディングでブロックした。

 両チームともに攻守の切り替えが速く、互いに攻め合う好ゲームは前半38分に均衡が破れる。ユベントスはセカンドボールを拾ったピルロが右足でミドルシュート。これをゴール前のFWクアリャレッラが左足に当てて角度を変え、ゴールネットを揺らした。GKチェフは手に当てたものの防ぎ切れず。ユベントスが先制に成功し、前半を折り返した。

 後半も1点リードのユベントスが試合の主導権を握る。後半16分、左サイドでボールをキープしたブチニッチからパスを受けたMFアサモアがPA内に切れ込み、マイナスのクロス。MFビダルのシュートはDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。

 2点ビハインドとなったチェルシーは後半26分、MFミケルに代えてFWフェルナンド・トーレスを投入。何とか反撃を狙うが、なかなか攻撃がかみ合わない。最近4試合勝利から見放されているプレミアリーグでの不振をCLでも引きずり、後半ロスタイムには途中出場のMFジョビンコにダメ押しの3点目を決められ、0-3の零封負けを喫した。

 勝ち点を9に伸ばしたユベントスは同10のシャフタールに次ぐE組2位に浮上。勝ち点7のまま3位に後退したチェルシーは12月5日の最終節でノアシェランに勝ったうえで、ユベントスがすでに決勝トーナメント進出を決めているシャフタールに敗れない限り、グループリーグ敗退が決まるという崖っ縁に追い込まれた。


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