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3度目の欧州制覇狙うハインケス、“頂点の扉”を開く3つの鍵とは

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ユップ・ハインケス監督は3度目の欧州CL制覇までまた一歩前進している

[4.11 欧州CL準々決勝第2戦 バイエルン0-0セビージャ]

 バイエルンはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の準々決勝・第2戦でセビージャに0-0のドロー。2試合合計で2-1として4強入りを果たした。

 ブンデスリーガでも6連覇を成し遂げたバイエルンを率いるのは、今季途中就任からクラブ立て直しに成功した72歳のユップ・ハインケス監督だ。リーグ戦の勢いそのままに欧州の舞台でも快進撃を続け、バイエルンを2大会ぶり11度目の準決勝へと導いた。

 クラブ公式サイトによると、指揮官は「1stレグに2-1で負けた対戦相手が、2ndレグに全てを懸けてくることはわかっていた。セビージャはマンチェスターとのアウェー戦で2ゴールを決めた。だから彼らは今回も自信を持って試合に臨んだ」と試合前の予想を明かしている。

「そのような相手にしっかりと対抗し、チームとして団結したパフォーマンスを出さなければならない試合だった。私のチームは今日、士気高く大変優れたパフォーマンスを見せた。ほんの短い時間を除けば、我々は終始落ち着きを保っていたし、ナーバスになることもなかった。後半にボールを上手く回したことと我々のポジションプレーはとても気に入った」

「残念ながらチャンスを活かすことはできなかったね」と無得点に終わったことに嘆きつつも、「常に華麗にプレーすることはできないし、常に対戦相手を圧倒することもできない。無失点に抑えられたし、大変満足している。失点してはいけないと、はっきりとチームに伝えていたんだ。そして今日はそれで事が足りたよ」と反撃に出るセビージャ相手に失点しなかったことを強く褒め称えた。

 さらにドイツ『キッカー』によると、失点しなかったことに加え、もうひとつのポイントとして、「今日の試合で累積警告による次戦の出場停止者が出なかった。これは私にとって重要なことだよ」と語っている。準々決勝までの累積警告は、準決勝からはリセットされた状態になる。「ボアテング、キミッヒ、レワンドフスキ、リベリらが警告を受けていたら準決勝第1戦は出場停止になっていた」と老将は安堵の表情を浮かべた。

 また、ハインケス監督は今季を振り返り、「10月に私が就任した段階で、まさかリーグ戦で5試合残して勝ち点20差の優勝を成し遂げ、さらに欧州CLで準決勝に進むなんて、思いつくだろうか」と手応えを語る。過去2度も欧州CLを制覇している名将は「良いところに来ているね。しかし、マンチェスター・シティやバルセロナが簡単に勝ち進めないことを教えてくれている」と自戒しつつ、“究極の成功”のために必要な3つの鍵について明かした。

「それは小さな運と、良い審判団に巡り合うこと。あとは、良い状態で試合に臨むことさ」

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