beacon

久保建英がCL初アシストで貢献!! ソシエダ、欧州CLで20季ぶり歴史的白星

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF久保建英

[10.3 欧州CLグループD第2節 ザルツブルク 0-2 ソシエダ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は3日、グループリーグ第2節を行い、D組のMF久保建英所属のソシエダ(スペイン)がザルツブルク(オーストリア)を2-0で破った。ソシエダにとっては前々回出場した2003-04シーズン以来20季ぶりの歴史的白星。久保は前半27分に欧州CL初アシストを記録し、自身のCL初勝利を味わった。

 ソシエダは開幕節インテル戦(△1-1)に続いて守備時4-4-2、攻撃時4-3-3のシステムを採用。久保は前線からのプレスと右ウイングでの攻撃を担った。開始2分にはさっそく右でボールを持つと、切れ味の鋭いドリブルとフェイントで相手のマーカーを次々にかわし、最初のチャンスを演出した。

 そうして迎えた前半7分、ハイプレスで押し込み続けたソシエダが試合を動かした。中盤で前を向いたMFブライス・メンデスからの股抜きパスをFWミケル・オヤルサバルが受け、体勢を整えながらエリア内に入り込むと、相手DFを巧みにかわして左足シュート。パワーではなくコントロール重視でゴール左隅に流し込んだ。

 オヤルサバルはこれが欧州CL初ゴール。アカデミー時代からソシエダ一筋で、10シーズン前の前回出場時はボールパーソンとして欧州トップの雰囲気を味わっていたスペイン代表FWが貴重な先制点をもたらした。

 その後はライプツィヒが前線のFWカリム・コナテをサイドバック裏に徹底的に走らせてきたことで、後ろ向きの対応を強いられ始めたソシエダ。前半15分には空中戦の競り合いからFWロコ・シミッチに抜け出されそうになり、ユニフォームを引っ張って止めるしかなかったDFロビン・ル・ノルマンにイエローカードが出された。

 それでも前半27分、ソシエダが鮮やかな速攻から追加点を奪った。自陣ペナルティエリア前でMFミケル・メリノがボールをカットし、ふわりとしたパスからB・メンデスが前進を開始。相手のマーカーを引きつけていた久保とのワンツーで密集を打開すると、そのままゴール前まで駆け上がり、左足でゴール右隅に突き刺した。

 最後はオヤルサバルが左サイド、久保が右サイドでフリーで駆け上がっていた中、約50mを独走したB・メンデスが勇敢に決め切っての追加点。これで欧州CLデビュー戦から2試合連続ゴールとなった。また直前のパスは密集にいた久保から出されており、久保は欧州CLでの初アシストを記録した。

 そのままソシエダは2-0でリードして後半を迎えたが、ザルツブルクの3枚替えで守勢に回る。すると同2分、前線のターゲットを狙ったクロス攻勢で押し込まれると、混戦でシミッチが転倒。主審はPKのジャッジを下し、GKアレックス・レミロにイエローカードが出された。ところが、そこでVARが介入。オンフィールド・レビューが行われた結果、接触はなかったとしてPKとイエローカードは取り消された。

 その後は久保が右でフリーになる場面はあったものの、パスやクロスが味方と合わない場面が続き、後半18分にFWモハメド・アリ・チョーと交代。ラ・リーガとの連戦が続いている中、初戦に続いて途中交代となった。

 その後はザルツブルクがボールを握り、ソシエダが守るという展開。グループリーグ初戦では久保ら主力選手の交代を機に一方的な守勢を強いられるようになり、終盤に失点を喫してしまったソシエダだったが、この日はメリノとオヤルサバルをピッチに残し、そのまま逃げ切りムードに持ち込んだ。

 結局、最後まで相手のパワフルなハイボール攻勢を守り切り、歓喜のタイムアップ。欧州CLでは2003年9月30日に行われた20シーズン前のグループリーグ第2戦ガラタサライ戦以来14試合ぶりの白星を掴んだ。

▶久保建英、三笘薫らが欧州での戦いに挑む!CL&ELはWOWOWで放送・配信!無料トライアルも実施中!
●チャンピオンズリーグ(CL)23-24特集
●ラ・リーガ2023-24特集
●海外組ガイド
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP