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欧州CLデビューの上田綺世、鮮やか動き出しで先制OG誘発も途中交代…フェイエノールトは3失点逆転負け

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FW上田綺世

[10.4 欧州CLグループE第2節 A・マドリー 3-2 フェイエノールト]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は4日、グループリーグ第2節を行い、FW上田綺世所属のフェイエノールト(オランダ)がアトレティコ・マドリー(スペイン)に2-3で敗れた。先発起用で欧州CLデビューを果たした上田は前半7分、ダイナミックな動き出しから先制点につながるオウンゴールを誘発。2点目も上田が獲得したFKから生まれており、試合には敗れたものの、スペインの強豪を相手に爪痕を残した。

 9月上旬に日本代表の国際親善試合ドイツ戦で左足を負傷していた上田は欧州CL開幕節のセルティック戦を欠場。欧州デビューはお預けとなっていたが、負傷が癒えたこの日、敵地マドリードでの第2戦に4-3-3の前線中央で先発した。

 立ち上がりはなかなか足にボールがつかなかった上田だったが、前半7分にさっそく自慢の動き出しで見せた。MFクインテン・ティンバーが中盤でボールを持ち上がってきたのに対し、交差するようにディフェンスラインを切り裂くスプリントを見せると、DFマリオ・エルモソを振り切りながらペナルティエリア内へ。最後は左足で滑り込みながらダイレクトシュートを放った。

 このシュートはラ・リーガ屈指の名手GKヤン・オブラクが絶妙なタイミングで飛び出してスーパーセーブ。だが、跳ね返ったボールがエルモソに当たってゴールに吸い込まれた。記録はオウンゴールとなったが、上田が代名詞と言える鋭い裏抜けからのシュートで先制点をもたらした。

 A・マドリーも前半12分、MFロドリゴ・デ・パウルが長い距離のスルーパスを最終ライン裏に出すと、MFマッツ・ウィーファーの中途半端なクリアボールにつけ込んで二次攻撃をスタート。最後はFWアルバロ・モラタがゴールに蹴り込んだ。ウィーファーの背後にはMFサウール・ニゲスがオフサイドポジションで走り込んでおり、ピッチ上ではオフサイドの判定が出されたが、VARが介入した結果、プレーに影響は与えていないとして同点ゴールが認められた。

 それでもフェイエノールトは前半33分、上田が激しいプレッシングからボールを前に運び、DFセサル・アスピリクエタのファウルを受けてイエローカードを誘発。すると同35分、このFKをMFカルビン・ステングスが前線に送り込むと、DFダビド・ハンツコのダイレクトシュートはオブラクに阻まれたが、跳ね返りにもハンツコが詰めて押し込み、再び勝ち越しに成功した。ここでも上田のFK獲得が得点につながる形となった。

 しかし、点の取り合いはまだ続く。A・マドリーは前半アディショナルタイム3分、右CKからフェイエノールトを押し込むと、MFサムエル・リーノのシュートは相手DFに阻まれたが、こぼれ球に味方が次々と反応。最後はFWアントワーヌ・グリーズマンがオーバーヘッドキックでネットを揺らし、2-2の同点でハーフタイムを迎えた。

 さらにA・マドリーは後半開始時、デ・パウルに代わってMFマルコス・ジョレンテを投入。すると同2分、右サイドを深く攻め込んだMFナウエル・モリーナが低いクロスボールを送ると、これにモラタが反応。ゴール前に滑り込みながら足をしっかり伸ばしてワンタッチで合わせ、この日2点目となる逆転ゴールを奪った。

 フェイエノールトは後半15分、上田に代わってFWヤンクバ・ミンテーを投入。上田の欧州CLデビュー戦は60分で幕を閉じた。その後はフェイエノールトが前に出る場面もあったが、オブラクの牙城を最後まで崩すことはできず、そのままタイムアップ。無念の逆転負けで今大会の戦績を1勝1敗とした。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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