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[コマスポ]3戦ぶりの白星、昇格に望みつなぐ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[11.10 関東大学リーグ2部 駒澤大 1-0 東海大 古河]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第20節は10日、古河市立古河サッカー場で駒澤大vs東海大戦が行われた。2位桐蔭横浜大との勝ち点差が8に開き、数字上での可能性こそ残すものの、昇格が厳しくなった駒大。とはいえ、奇跡を起こすためには自分たちが勝たねばならず、残り3節ずるずると負けるわけにもいかない。今節はFW山本大貴(3年=ルーテル学院高)を出場停止で欠いたが、好調な攻撃陣が奮起し、堅い東海大ディフェンスをこじ開けると、守備においても無失点と奮闘。3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 MF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が出場停止から復帰し、左サイドで先発出場した今節。右サイドのMF小牧成亘(2年=ルーテル学院高)とともに、果敢にドリブル突破でチャンスを作る。特に小牧は、2人3人と寄ってくる東海大ディフェンダーをことごとく交わし、再三クロスを送った。しかし、中で合わせることが出来ないシーンが目立ち、1点が遠かった。23分には、GKからのパントキックにFW小牟田洋佑(2年=前橋育英高)が競り勝つ。こぼれ球を湯澤がヘッドでつなぎ、最後は小牧が胸トラップからシュート。ゴールネットを揺らしたが、わずかにオフサイドの判定、得点はならなかった。対する東海大もパス回しとサイドチェンジを織り交ぜながら攻める。27分、CBから攻撃を組み立て、ワンタッチでパスをつないで駒大の右サイドを崩していく。完璧に裏を取られた形となったが、肝心のクロスが合わず、難を逃れた。ともにチャンスシーンは多いものの、シュートは4本同士と、ラストをやりきれない前半となった。

 後半に入り、いきなりチャンスを作ったのは駒大。センターサークル付近でボールを受けた湯澤が中央を切り裂く。スピードに乗ったドリブルで攻め込んだが、ファウルに止められてしまった。その後も小牟田の高さ、両ワイドのドリブルで仕掛けるが、得点は奪うことが出来ず。次第に前線と最終ラインの間が空き、スペースが生まれ始めてしまう。後期はこういった悪い時間に失点することが多かったが、今節はディフェンスが集中。GK大石健太(3年=磐田北高)のファインセーブもあり、無失点で切り抜ける。すると24分、ついに攻撃が実を結ぶ。右サイドからのロングスロー。ボールがこぼれたところを湯澤が倒れながら懸命に後ろへとつなぐ。待ち受けたのはDF田中雄一(3年=前橋育英高)。「湯澤君が粘って自分が上がるタイミングまで待っていてくれたので思いっきりシュートを振り切れた」と話したが、その通りオーバーラップした勢いそのままに左足一閃、相手に弾かれながらもゴールに突き刺した。先制しても攻撃の手は緩めない。71分に湯澤が惜しいシュートを放つと、直後の27分には田中のクロスがバー直撃。あわやゴールかという場面を演出した。36分にもMF奥村情(4年=名古屋U18)のシュートが惜しくもポストへ。最後まで攻め続けた駒大は、前半の倍以上9本ものシュートを放ち、東海大の反撃をわずかにシュート3本に抑え、無失点勝利を飾った。

 DF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)は「失点ゼロで抑えられたので、それが一番良かったことだと思う」と話し、無失点で抑えられたことを収穫にあげた。結果は1-0と僅差だが、内容の上では完勝と言っていい勝利。さらに桐蔭大が敗れたため、まだ昇格に首の皮1枚つながっている。秋田浩一監督は「最後まで諦めないでやりたい」と話した。他力本願ではあるが、自分たちが勝っていけば、結果はどうなるかわからない。シーズンも残された試合はあと2。全力のプレーで観客を魅了してほしい。

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 藤原菜摘)

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