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[早スポ]榎本&秋岡弾!前期リーグ戦2位で折り返しへ

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 5月25日 東京・味の素フィールド西が丘
早稲田大2-1国士舘大

 開幕戦の敗戦から立ち直り、白星を積み重ねてきたワセダ。リーグ戦前期最終節で雌雄を決するのは最下位に沈む国士大だ。ワセダは前半にFW榎本大希(4年=横浜FMユース)のゴールで先制すると、後半には途中出場のFW秋岡活哉(3年=F東京U-18)が追加点をあげてリードを2点に広げる。終盤には1点を返されるが、崩れることなく安定感を発揮。2-1で勝利をあげ、前期リーグ戦2位で折り返すこととなった。

 序盤は、最下位脱出に向けて躍起となる国士大のアグレッシブな姿勢にやや苦しむ展開となる。それでもDF奥山政幸(2年=名古屋U-18)を中心としたリーグ最少失点を誇る守備陣が落ち着いて対処し、決定的なシュートは打たせない。迎えた17分、ワセダが国士大のDFラインの裏を突く巧みな攻撃を見せる。「相手のDFラインの位置が高くて、状況判断することなくオフサイドを取りに来ている」とDF三竿雄斗副将(4年=東京Vユース)が綻びを見抜き絶妙なスルーパス。抜け出したFW上形洋介(3年=早稲田実高)のラストパスから榎本が冷静に決めて、待望の先制点をもたらした。これで攻撃への流れができ始めたワセダは、ゴール前まで進入できるシーンが増えるも得点には至らず。1-0とワセダのリードで前半を折り返した。

 後半も果敢にゴールを狙うワセダ。65分から途中出場の『ジョーカー』が、勝利を決定づける2点目を突き刺す。69分、相手DFのクリアをMF近藤洋史(3年=名古屋U-18)が絶妙なクッションコントロールで収めると、右サイドへ展開。快速を飛ばして抜け出したMF近藤貴司(3年=三菱養和SCユース)のグラウンダーのクロスに、フリーで待ち構えていたのは秋岡。「触るだけでした」と絶妙なパスを確実に流し込んで、今季自身初ゴールを記録した。2-0とワセダのセーフティリードとなったが、長身FW児玉宗土をターゲットとしたサイド攻撃で活路を見出す国士大が反撃。80分には直接FKをゴール左隅に射抜かれ、1点差に詰め寄られてしまう。それでも「失点することもあるので、その時にチームとして戦えるかが大事」というMF池西希(4年=浦和ユース)の言葉を体現するかのように、チームは最後まで集中力を切らさず攻守に渡り走り続けた。首位戦線に生き残るべく戦う者と、残留争いから抜け出すそうと必死にもがく者。両者の意地と意地がぶりかりあった白熱のゲームは、2-1でワセダに軍配が上がった。

 前期リーグ戦は6勝2分1敗の2位という結果が残った。「オフシーズンの自分たちの積み上げや危機感がいまの2位という結果につながっている」とDF金澤拓真(2年=横浜FMユース)が話すように、当初は降格争いも取り立たされていたチームはその現状を受け止めて、ひたむきな努力をしてきた。古賀聡監督(平4教卒=早稲田業)のチームコンセプトの着実な浸透に加え、選手一人一人が確かな成長を示していることが上位進出に繋がっていると言えよう。最終目標の優勝に向けては『打倒専大』を果たさないといけないが、一端リーグ戦は小休止する。6月からは戦いの舞台は総理大臣杯予選を兼ねたアミノバイタルカップへ。初代王者の誇りを背に、連覇をかけた戦いが始まる。

[写真]榎本の先制弾を喜ぶ選手たち

(取材・文 早稲田スポーツ 松坂和之進、写真 松下優、芦川葉子)

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