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[デンチャレ]「最後はエースとして」インカレ準Vで強めた意識、関西大学選抜FW松原大芽が冷静なループ弾

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FW松原大芽

[3.9 デンチャレ グループ2 関西選抜1-0プレーオフ選抜]

 序盤こそチャンスを決めきれずにいたFW松原大芽(阪南大3年=作陽高)だったが、前半42分、FW山田剛綺(関西学院大3年=京都橘高)のパスで再三狙い続けていたDFの背後を取ると、やや前に出ていた相手GKのポジションを冷静に判断してループシュートを試みる。これが関西大学選抜を白星発進に導く貴重な先制点になった。

「自分の役割は裏抜けだった。相手も前から来ていたので、そこの裏は試合をする前から狙っていた。GKがスルーパスに対して一瞬前に出たのも分かった。あとはループで決めるだけでした」。開始時間が予定より4時間遅れたことで、試合開始当初は「フワフワしていたところ」があったという松原だが、しっかりと修正力を示してみせた。

 所属する阪南大は、昨年12月に行われた大学選手権(インカレ)で準優勝と躍進。準決勝、決勝と連続して先制点を決めた松原も快進撃の一翼を担った。一方で日本一に届かなかったという悔しさはやはり残った。「最後はエースとして点にこだわっている。自分がもう一点取っていればという悔しさはあるので、今年はその悔しさを糧にやりたい」と心に刻んで新シーズンを戦うつもりだ。

 関西選抜でチームメイトとなっているFW木村勇大(関西学院大3年=大阪桐蔭高/京都内定)やMF泉柊椰(びわこ成蹊スポーツ大3年=神戸U-18/神戸内定)は、早々にプロ入りを内定。「体の強さや技術の高さ」は見習うことが多いと話す。それでも来春、同じスタートラインに立つためには、追いつかないといけない存在であることも分かっている。「一緒にプレーしていても上手いなと思うけど、盗めるようにやっていきたい」。常に成長の機会を伺いながら、自らの価値を高めていく。

(取材・文 児玉幸洋)
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