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[MOM858]U-20全日本選抜DF桒田大誠(中京大2年)_東海リーグから唯一U-20選抜入り「負けていないぞという気持ちで」

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.1 デンチャレ グループA U-20全日本選抜2-0東北選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 前日2月28日の初戦で、U-20全日本大学選抜は、関西選抜に0-4で敗れていた。同試合をベンチから見ていたDFDF桒田大誠(中京大2年=暁星国際高)は「球際や前からのプレスに対して、後ろからの発信がなかった」という印象を持ったという。

 中0日で迎えた第2戦。大会のレギュレーションもあり、前日から9人の先発を変更。桒田にもスタメンのチャンスがやってきた。「戦うという部分では落ち着いてできたかなと思います。みんなも戦っていたし、厳しくやれていて良かったと思います」。初勝利に安堵の表情をみせた。

 U-20選抜にはただ一人、東海リーグからの参加になっている。「関東勢が注目されることが多いけど、せっかく呼んでもらったので、東海リーグも負けていないぞという気持ちでやっています」。人見知りしない性格もあり、「しゃべるのは大好きなので、すぐに仲良くなりました」と問題はないようだ。

 暁星国際中2年生の時に全国中学校サッカー大会で準優勝を経験しているが、それから全国大会とは無縁の生活を送ってきた。転機となったのは昨年末の大学選手権(インカレ)。高校、大学を通じて初の全国の公式戦で、福岡大と筑波大を破って8強に進んだことは、チームとしても個人としても大きな自信を得ることになった。

「初めての経験でどうなるかなと思ったし、筑波とやる前は差があるのかなと思ったけど、全然やれるなと思った。インカレで大きく評価されるようになった。そこの部分では全国で活躍することがいかに大事か分かった。普段の練習から強度を上げて、いつも関東を意識して行ければいいなと思います」

 中京大にはプロを目指すことはもちろん、スポーツ知識向上も期待して進学した。オリンピック金メダリストの室伏広治さん(現スポーツ庁長官)の出身校で、違う競技の選手との交流も魅力があるようだ。

「せっかく大学に行くのであれば、競技力向上を勉強して、4年後に知識も含めて強くなれるようにしたかった。中京大学はスポーツ科学部があって、筋力トレーニングや栄養学を学べる。いろんな角度からスポーツに関わる機会が多い行って良かったなと思っています」

 まだ2年生が終わったばかりで、更なる技術の向上を図りながら、全国レベルを追及していく。昨年度のインカレでは自信を得たものの、一方で3回戦で敗れた新潟医療福祉大戦では、3人目で蹴ったPKを失敗。悔しいイメージを残したまま大会を去った。この思いは必ず、今年の大会で晴らすつもりでいる。

 そのためにもいい形でシーズンに入りたい。順位決定戦で東海選抜と対戦する可能性もあることから、密かな楽しみとして抱いている。「スタメンで出ている選手はほとんど中京なので、やり辛いところはあるけど、そこで倒してやりたいなという思いがあります、やることになったら叩き潰したいです(笑)」。まずは今大会を全力で駆け抜ける。

(取材・文 児玉幸洋)
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