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[MOM865]関西選抜MF食野壮磨(京都産業大3年)_自画自賛の鮮やか弾!G大阪キャンプ参加で高まった意識…甥っ子にはデレデレ

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MF食野壮磨(京都産大3年=G大阪ユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.4 デンチャレ決勝 関西選抜3-1東海選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 自画自賛の鮮やかなシュートだった。1-1で折り返した後半5分、関西選抜は左サイドからDF奥田勇斗(桃山学院大3年=G大阪ユース)が中央にパスを入れると、前を向いたMF食野壮磨(京都産大3年=G大阪ユース)はペナルティエリア手前から右足を振り抜く。右サイドから巻くようにして描いた放物線は、見事にゴールマウスを捉えた。

「(奥田)勇斗から縦パスを受けて、最初、(福井)和樹に出そうかなと思ったけど、DFが和樹についていたので、持ち出した。そしたらフリーだったので、これは打てると。あのコースはたまたま。“巻シュー”は得意ですけど、ほんまにいいシュートだったなと思います」

「自分の選手人生がかかっている一戦――」。それほどまでの思いを込めて臨んでいた。

 今春、食野は高校時代を過ごしたガンバ大阪のキャンプに参加。久々に青黒の練習着に袖を通すとともに、実兄のMF食野亮太郎ともプレーした。しかし入団が内定しているMF美藤倫(関西学院大)やDF今野息吹(法政大)と一緒に参加したが、食野は即オファーに繋げるアピールは出来なかったという。

「今大会はそこで見つかった課題と向き合う中での大会でした。だからいいイメージで入れていた。兄も含めてですが、ガンバの選手は質が高い。そこは(大学で)よりシビアに数字にはこだわらないといけないと思いました」。今大会は決勝の1ゴールに終わったが、価値の高いゴールを決められたこともあり、満足度は高い。

 今年は京産大で主将にも就任。精神的にもチームを引っ張るつもりだ。「今年は関西制覇と日本一を掲げている。そこに近づけるようにじゃなく、達成できるようにやっていきたい。(目標は)15アシストの10得点。得点王なりアシスト王を取りたいと思います」。

 昨年末、兄・亮太郎に長男が誕生。兄との会話も「甥っ子の話ばかり」「可愛いしかない」と目じりを下げまくる叔父さんが、勝負の1年に挑む。

(取材・文 児玉幸洋)
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