beacon

[MOM880]阪南大DF川端元(1年)_大学初ゴールが全国行きを決める延長V弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.2 関西選手権準々決勝 阪南大2-1(延長)京産大 ヤンマー]

 千金弾を奪ったのは、途中出場の1年生だった。1-1で迎えた延長前半4分、DF川端元(かわばた・はる、1年=履正社高)がこぼれ球に反応。右足で蹴り込んで千金勝ち越し弾を奪い、阪南大に4大会ぶりとなる総理大臣杯へと導いた。

「最後はここにこぼれて来るなと感じたので、そこに走って、気持ちで決めました。大学に来て初ゴールです。先輩たちの就職もかかっている試合で、あの時間帯にゴールを決められて、めちゃくちゃ嬉しいです」

 この日は右SBではなく、サイドハーフでの出場になっていた。履正社高時代の昨年に主に出ていたポジションで、思い出しながらのプレーになっていた。「どうしても点を決めたいという気持ちでした」。思い通りの結果に笑顔が弾ける。

 ただサイドバックを極めたいと考えている。「高校2年生でSBをやった時に自分が生き生きしていると感じました」。3年生の昨年はチーム事情からFW、そしてSHに入ったが、大学では再びSBを希望。すべては4年後のプロ入りを見据えてのこと、高校時代の両翼を担ったMF名願斗哉(川崎F)と再び勝負したい思いを強く持っている。

「斗哉はライバル視しているけど、まずは追いつかないといけない。そのためにはもっと練習しないといけないと思っていて、今のままだったらまだまだダメ。もっと活躍というか、アシストも点も取っていかないといけないと思っています」

 大学進学に際しては当初、関東の強豪への進学を考えたが、上手く話が進まなかった。そして同じ関西の強豪である関西大も受験に失敗。阪南大には「選手権予選の前、9月の最初の方にギリギリで入れてもらった」恩を感じている。

 本番の総理大臣杯には、昨年のインターハイ、高校選手権と全国大会を戦ったメンタリティを持ち込みたい。「楽しみなのはやっぱり関東のチームとの対戦。履正社の先輩もいる?先輩とか関係なく、勝ちに行きたいと思います」と力強く話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第101回関西学生L特集

TOP