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[MOM882]立命館大DF竹田豪(4年)_関西3位に手応え、勝ち切る強さを身に着けて飛躍の全国へ

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立命館大DF竹田豪(4年)

[7.9 第52回 関西学生サッカー選手権大会3位決定戦 関西大4-5立命館大 ヨドコウ]

 乱打戦となった試合はアディショナルタイムにFW大谷優斗(4=G大阪ユース)がゴールを決めて劇的な幕切れ。立命館大が6大会ぶりに3位入賞を果たした。「全国は決まったけど、3位と4位ではリーグ戦や総理大臣杯への向かい方も違ってくる。全員で勝とうと話をして入った。高い気持ちで持っていくことができたので、チーム全体としてよかったと思います」とゲームキャプテンを務めるDF竹田豪(4年=Honda FC U-18)は振り返る。

 能力の高い選手は揃っているのに、勝負弱く勝ちきれない。ここ数年の立命大にはそんなイメージがついてしまっている。しかし、今年は先制されても土壇場で逆転したり、同点に持ち込むゲームが増え、チームとしての成長を身に着けつつある。「途中から出てきた選手が得点に絡んだりっていうチームとしての力が去年から比べるとだいぶ高くなってる」と竹田も手ごたえを口にする。

 今季はスタメンに名を連ねる4回生が少ないが、「誰が出ても4回生が引っ張っていく」という思いを同期の全員が強く持って戦っている。この日も「声で引っ張っていくのもですけど、僕も大谷もプレーで引っ張るのを意識してやっていました。苦しい時間帯、後半とか足が動かない時間帯があったりするけど、そういう時に動きを止めずに走り続けるっていうのもそうですし、守備の強度をもう一個高めようってのは意識してて、少しは出せたのかなと思います」と高い湿度の中でのタフなゲームを牽引した。

 Honda FC U-18から「スタイルが似ている」という理由で立命大へ進学を決めた。Hondaのトップチームには立命大出身の選手が複数所属していたのも大きかった。卒業後はプロが一番の志望ではあるが、中学から6年間過ごしたHondaへ戻りたいという思いも強い。「総理大臣杯や、前期のリーグ戦もあるので、まずはチームの順位を上げて、その中で自分の良さを出していければ評価につながるのかなと思っています」とチームと共に進化を目指す。

 立命大はここまでのリーグ戦、関西選手権では無失点での勝利がない。全国でも結果を出すためには、そこはマストで取り組むべき点だ。「DF陣が改善しないといけないところだけど、失点はチーム全体のもの。守備からのコーチングで動かして、攻守をやりやすいように練習から合わせていければ」と改善に意欲を見せる。個々の力がうまくかみ合えば、全国でも上位を狙えるポテンシャルを持つチーム。全員で練習からベースを上げて、飛躍の夏にしたい。

(取材・文 蟹江恭代)
●第101回関西学生L特集

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